Christmas party



by.中村亮輔様



12月25日…その日はイエス・キリストが誕生した日で世間ではクリスマスとして親しまれている。



その12月25日の工藤邸ではこの邸宅に住む工藤新一・工藤蘭夫婦が家の内部を飾り付けしていた。


「新一。クリスマスツリーのセットできた?」
「ああ。大体こんな感じかな?」
「わー…綺麗…」
「確かに赤、青、黄色、緑みたいにいろんな色に点滅してるから幻想的だな。……まあ、俺的には蘭が一番だけどな。」
「新一…(////////)」
「それはそうと、蘭。」
「…………」
「おい?蘭?」
「…………」
「蘭?」
「あ、ごめんごめん。」
「ったく…服部達はいつ来るんだ?」
「午後2時の新幹線に乗って来るって言ってたから…5時ぐらい?」
「あと2時間か…早く準備しようぜ。」「うん。」


そのころ服部夫婦はと言うと………
「なあ和葉?俺ら最後に東京行ったんはいつやったっけ?」
「さあ…アタシもよく覚えとらんわ。確か工藤君と蘭ちゃんが20歳になって式挙げた時やったから……半年ぐらい?」
「結構経ったんやな。」
「せやね。」
「せやけど和葉。」
「なんや?平次?」
「たとえどんなに歳とってもお前から離れへんからな。」
「へ、平次…(///////)」
熱々の雰囲気を醸し出し、新幹線の暖房と化していた。










そして午後5時。

工藤邸に『ピンポーン!』とチャイムが鳴り響いた。

「はーい!」
蘭がドアを開けると、そこには、服部平次・和葉夫婦と黒羽快斗・青子夫婦が立っていた。


「いらっしゃい。服部君、和葉ちゃん、黒羽君、青子ちゃん。」
「なあなあ蘭ちゃん。蘭ちゃんの旦那様はどこにおるん?」
「リビングに居るよ。」
「何してるん?」
「みんなをまってるよ。」
「だったら早く行こうよ。工藤君にも会いたいし。」

ビシッ…(×2)

「青子ちゃん。黒羽君固まってもうたよ。」
「ほえ?快斗?どうしたの?」
「それはな…」
「青子ちゃんが新一に会いたいなんて言うからよ。」
「(///////)もう…快斗ったらしょうがないな…」
青子はそう言うと快斗の唇に軽いキスを落とし、
「快斗…起きて」
と耳に囁いた。
これを見ていた3人は『熱々夫婦だね(やな)』と内心思っていた。

4人は蘭に案内されてリビングに入った。
「いらっしゃい。久しぶりだな。みんな。」
「本当よね。私達が結婚してから1回も来てないからね。」
「そりゃそうでしょ。誰が新婚ホヤホヤの夫婦の家に遊びに来るもんですか。」
その声に全員が飛び上がった。


「園子と京極さん!お前らいつ中に入ってきた?」
「さっき。ちゃんと呼び鈴鳴らして入りました。」
「嘘つけ。」
「本当です!ねえ、真さん。」
「え、ああ、はい。」
「ほら、あんた達がラブラブ過ぎて聞こえなかっただけよ。」
「放っとけ!」
園子の言葉に男性陣は頬を染めて反論し、女性陣は茹で蛸状態になっていた。

そして全ての準備が整い、パーティーが始まった。

「Merry Christmas!!(×8)」8人は全員ワイングラスを掲げ、乾杯した。
8人は料理を食べ、ワインを飲みながら楽しそうに話をしていた。

そして午後11時を過ぎた頃。8人はそれぞれの組み合わせに分散し帰っていった。


その後彼らがどのように過ごしたのかは分からない。けれどとても甘い夜だったのは言うまでもないだろう。



END




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