The Happiest Birthday In My Life
by るこら様
「好きだよ。蘭」
新一が帰ってきて一週間後に言われた台詞。
新一がなんでコナンになったかをすべて説明してくれたあとに、彼は私にそれをつげた。
その言葉がずっと聞きたかった。
ずっと欲しかった。
嬉しいよ、幸せだよ。新一。
いままで生きてて良かった。
ほら 涙がでてきちゃった。
「今まで待たせてごめん。それでらんの気持ちは?」
そしてやさしく抱きしめてくれた。
あ〜嬉しすぎて涙がまたでてきちゃった。
多分今の私の顔涙のせいですんごいぶすになってると思う。
新一心配するかな、こんなに泣いて。
でもこれは嬉し涙からね、新一!
でもいきなり告白の返事を聞いてくるなんてひどいじゃない!
おもいっきりふくれちゃった。
そして睨み付ける。
私の気持ち知ってるくせに。
コナン君の時にいやっていうほど私から新一のことで相談されたの知ってるくせに。
あの頃は新一に私の気持ちがばれるのが怖くて、相談の後に「新一には秘密よ!」っていつもコナン君に言ったのは無意味だったと今思うよ。
だってコナン君=新一なんだから。
しばらくこうゆう事を考えていたら、新一が私の顔を覗き込んでいる。
も〜最悪!
ほら、やっぱり心配してくれている。
あのきれいなディープブルーの瞳で私の顔を覗き込んでまたぎゅっと抱きしめてくれた。
「おい蘭?答えは?」
と不安そうに聞いてくる。
その瞳があまりにもきれいで。
私はその瞳にくぎ付けになってしまった。
でも答えなきゃ。
涙顔でもう必死にうなずく私。
私の答えを見て、新一はなんかほっとしたみたい。
それと照れてるかも?
いきなり顔を違う方向に向いて。
ちょっと顔が赤くなってるし。
そしてにやけてるみたい。
思い切って
「新一、もしかして照れてる?」
と聞いてみたら、もっと顔を赤くした。
ゆでだこみたいになる新一。
可愛い♪
しばらく新一をからかってたら、いきなり新一にぎゅってだきしめられた。
あまりにも急で私の心臓はどきんどきんと高鳴っていた。
「何? 新一」
平穏に聞こうとする私。
でもやっぱり無理みたい。
顔が真っ赤になってるのが分かる。
声も裏返ってるし。
新一も私の顔みて笑っちゃったし。
ポーカーフェイス、やっぱりできないよぉ。
「蘭、可愛い」
なんて言われて笑われちゃったし。
でも新一が私の顔を見るときの新一の顔、いつものポーカーフェイスが崩れ居ていたよ.
いつも探偵気取りで 気障で プライドがたかい新一の顔じゃなくて、とってもみてておもしろかった。
ついつい笑っちゃったら 頬をかるくつねられるし。
そして時計を見ながら言った。
「そろそろかな?」
そのときは11時10分(深夜)。
今日は、お父さんはいないから新一のところに泊まっていこうかなっ、と思ってた。
いきなり新一が私の耳をかぶせるように手を乗せて、「えっ?」と思った瞬間に新一の唇が私のに重なった。
新一の唇は私が想像していたのよりもやわらくて。
私もおずおずと新一の首に腕を回して。
新一は一度唇を離して、また唇をかさねた。
今回は深いキス。
でもキスによったのはほんの間で、すぐに息が上がって離れようとしちゃった。 でも新一は私のことをずっと抱きしめていてはなしてくれないし、その前に自分の体が新一から離れようとしなかった。
新一との長〜いキスから開放されたのが12時ぴったし。
そして新一は自分のポケットに手をつっこむ。
なにをだすのかな?と思っていると彼は小さな包んである箱をだした。
そして私に とれ と示してる。
しかも私の好きな笑顔を添えて。
むかつく! と思いながらもそれを取っているのは私が新一に弱いせい?
「開けてみろよ。」
て、新一が私に言う。
言われるがままにあけてみるとそこには小さな真紅の箱。
恐る恐るあけてみるとそのなかには指輪があった。
ダイアが真中にあるルビーを取り囲んでいる銀の指輪。
びっくりして新一の顔を何回も見ちゃった。
そしたら新一が、
「18歳の誕生日おめでとう」
て、やさしい声でいった。
そして私をゆっくり抱きしめる。
私は嬉しくて涙をぽろぽろ流していた。
「ほら、去年は一緒にいてあげれなかったからさ、今年は蘭に一番に上げたかったんだ。 あ、あとその指輪は約束ってゆういみで♪ 本物はもうちょっとしたら買ってやるよ。」
最初、私はその意味をよく理解できなかったけど、しばらく考えて、ある言葉に行き当たったとたん顔がトマトのように赤くなった。
それは新一も同じで。
「これからもずっと一緒にいような」
といきなり新一がいった。顔が真っ赤なのにかっこつけていったって意味ないよ?と、心の中でつっこみいれちゃう私。
「うん。ずっと一緒にいようね。」
去年はさびしかった誕生日。
今年はそれとまったく反対の、私の人生の中で一番幸せな誕生日でした。
END
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