14日の奇跡



By 新蘭様



私の名前は毛利蘭。帝丹高校2年生で空手部の主将をしているわ。
私には好きな人がいてその人の名前は、小さい頃からずっと一緒にいる、幼なじみで名探偵の工藤新一。
今は私の片思いだけど、いつか私の恋が成就して新一の恋人になって結婚して愛する人と共に素敵な家庭を築いていくのが私の夢。

今日は、バレンタインデー。
恋する女の子が勇気を出してチョコを渡す日。
去年までは本命チョコなのに義理チョコと自分の気持ちをごまかしてきたけど
新一を好きな気持ちはどんどん溢れている。
幼なじみの関係から恋人の関係になりたいと決意して、いつも以上に愛情と心を込めたチョコを作って、新一の家に持っていったわ。

そして新一に告白しようとしたら

「蘭、小さいころからずっと好きだった。俺と付き合ってほしい」

って言われて涙が出てきたの。
その涙は、私の夢が1つ叶ったことによる嬉し涙 。
すぐに

「私もずっと好きだった」

って返事をしたの。
その日は新一と離れたくなくて新一の部屋で一緒に寝たの。
大好きな人の温もりに包まれながら眠り朝目覚めると大好きな人の寝顔を見れる幸せを感じることができた。

さてバレンタインデーから、ちょうど一ヶ月たった今日はホワイトデー。
私は新一とトロピカルランドでデート中、しばし楽しんでいたら噴水の前に連れてこられたの。
なにやら新一も緊張してる様子で私もドキドキしてくる。
噴水の水が天に向かって流れている時、

「蘭、俺と結婚してほしい。蘭と一緒に生きていきたいんだ。」

って私のことをじっと見つめてハッキリとそう言った。
私も泣きそうになるのをグッとこらえて

「末永くよろしくお願いします。」

って返事をしたの。
そのあとエンゲージリングとしてプラチナの指輪をお互いの右手の薬指にしたの。
これからどんなことがあっても新一となら生きていけると思ったわ。
このバレンタインとホワイトデーの14日っていう奇跡に私は心から感謝します。



Fin




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