忘れられない景色(改訂版)
(お題提供:「恋したくなるお題」「遥か3お題」16. 忘れられない景色)



byドミ



「早いね。もう、卒業かあ」
「うん・・・」

蘭と園子は、道を歩きながら、芽吹き始めた木を見上げる。
蘭も園子も、そして新一も、それぞれに、進学先が決まっていた。

帝丹高校の卒業式は、もう、間近。

「なに、浮かない顔してんのよ、蘭ってば」
「べ、別に、浮かない顔なんか・・・」
「入試には無事、合格した。新一君とはラブラブ。前途洋洋じゃない。なのに、蘭ってば・・・最近、暗いよ!」
「ら、ラブラブって・・・!」
「じゃないの?」
「ち、違う事はないけど、でも!」
「ま、今更だけどね。で、何で、蘭には暗い顔をする要素が、あるのかなあ?」
「何かあるって訳じゃ、ないのよ。でも・・・」
「旦那と、大学が違うってのが、そんなに心配なワケ?」
「そうね・・・それも、あるかもしれない」

蘭の心に、不安がきざしているのは、確か。
けれど、蘭自身にも、その正体が何なのか、実はよく分かっていなかった。

「まあ、学校で一緒に過ごせないにしても、家は近くなんだし、いつでも会えるっしょ!」
「うん。そうだね」

園子に心配をかけまいと、蘭は笑顔を見せる。
蘭が自分で分かっていない不安の事で、園子を煩わせてはいけないと思ったので。

「で?旦那は、今日も事件?」
「うん、そうみたい。さっきメールが入ってた」
「ホント、あの男も、すぐ蘭をほったらかして・・・」
「でも、大丈夫だよ。あの頃に比べたら、全然・・・」
「蘭・・・」


新一の死は「偽装」であったと発表された時は、帝丹高校中の騒ぎになった。
事件の詳細は伏せられたままだから、尚更だ。

それでも、何かとんでもなく大きな事件を解決して帰って来た母校の英雄として、新一は歓迎された。
蘭の失踪に心を痛めていた、園子を始めとした友人達も、2人の帰還を、心の底から祝ってくれた。

そういった騒ぎもひと段落し、新一は山ほどの課題をこなす事を条件に、進級と卒業を認められ、名門の東都大学法学部に入学が決まり。
蘭は、名門私立の棚田大学教育学部に、合格した。

「蘭は、小学校の先生になりたいんだって?」
「うん!今、少子化で、教員採用数は減ってて、大変みたいだけど、頑張ろうと思って」
「はあ。ガキンチョどものおもりをするなんて、わたしには無理だわね・・・まあ、蘭は、あのガキンチョ達のおもりで、慣れてるだろうけど」
「う・・・うん・・・」

コナンの正体が工藤新一であった事を、蘭は、この親友に話していない。
本当の意味で子どものおもりをしていた訳ではなかったので、返事をしながら思わず顔が引きつっていた。

「それにしても、眼鏡のガキンチョが親元に行っちゃってから、他のガキンチョも、姿見なくなったねえ」
「そ、そうね・・・」

コナンと哀がいなくなってから、少年探偵団が毛利探偵事務所に遊びに来る事もなくなっていた。
子どもは順応性が高いし、これから新しい世界も広がって行くだろう。
コナンの事、哀の事を忘れることはないにしても、新しい出会いもあり、やがては思い出に変わって行くだろう。

蘭は、少年探偵団の事は、さほど心配はしていなかった。
ただ、縁があれば、蘭が大学を卒業して、米花小学校の教師として、少し成長した4人と会えたら良いなと、思う。


新一がいなかった日々が終わり。
蘭が少しだけ垣間見た、新一の戦いが、終わり。

そして、日常は、戻って来た。
新一の生活は、相変わらずだが、蘭との関係が「恋人同士」となってからは、新一は前にも増して、蘭に優しく接してくる。
2人で過ごす時の新一は、眼差しも声色も違う。
蘭がくすぐったくなる位の、すごく甘い言葉も囁いてくれるようになった。

ハッキリしたプロポーズはないものの、そう遠くない未来に、結婚を考えているような事が、言葉の端々に出ることもある。
新一の言葉を、新一の気持ちを、疑っている訳ではない。

大学は別になるけれど、何一つ、不安材料がある訳ではない筈なのに。
蘭の中にある不安の種は、密かに育っているのだった。



   ☆☆☆



「蘭。ここに、いたのか」
「うん・・・」
「まあ、蘭にとって、大事な場所、だったからな」

卒業式後、空手部在校生達の「追い出し会」も終わって、蘭は今、道場に佇んでいた。
新一は、部活に所属していなかったけれど、サッカー部の追い出し会に招かれて参加していた。
どうやら、蘭を探しに来てくれたらしい。

「そうね。色々な意味で、大事な場所だった。この、空手道場が、じゃなくて、帝丹高校って所が・・・」
「・・・蘭・・・?」
「ううん。そうじゃない。帝探高校生だった時代が、かな?」
「時代・・・?」


高校生になって間もなく、新一への恋心を、自覚した。
新一がいなくなって、辛い思いもした。
新一に、告白された。
そして、恋人同士になった。

その場所は、全て、帝丹高校ではない。
けれど、帝丹高校の生徒である「時代」に、新一との絆が育まれたと、思う。

ただ、そういう事を、上手く説明できなかった。

不意に蘭は、新一に後ろから抱き締められた。

「・・・新一・・・?」
「蘭。何かあったのか?」

新一に耳元で囁かれ、蘭はゾクゾクする。

「何も・・・ないけど・・・」
「ホントに?」
「ただ・・・卒業するのが、ちょっと、寂しいだけ・・・」
「オメーは、卒業式の度に、泣くもんな」
「んもう!仕方ないでしょ、やっぱり、お別れは、寂しいよ・・・人も、場所も、時代も」
「ああ。そうだな。それは、解る」
「えっ?分かるの?新一に!?」

蘭は驚いて新一の方へ顔を向ける。

「おい。オメー、人をデリカシー皆無のように」
「実際、デリカシー、ないじゃない」
「あのなあ!」
「・・・だって。新一はいつだって前向きだし。そういう感傷が全くないとまでは思わないけど、あんま、ないかなーって、思ってた」

新一は、蘭から少し体を離すと、蘭を反対に向け、正面から抱き締め直した。

「新一・・・?」
「過ぎ去った日を、懐かしむ事はある。終わりが寂しいと思う事もある。小学時代も、中学時代も、高校時代も、そして、コナンだった頃も、皆、それなりに、愛おしい」
「・・・そうなの・・・?」
「でも・・・ぜってー、あの頃に帰りたいとは、思わない」
「・・・新一・・・?」

新一は、蘭の顎を持ち上げ、その唇に自分のそれを重ねた。
軽い触れるだけの口付けは、すぐに離れて行く。
新一の眼差しの中に、熱い彩が見えて、蘭は息を呑んだ。

「だってあの頃は、オメーがオレのものじゃなかった」
「え・・・?は・・・?」
「今、せっかく、長年の想いを実らせて、オメーの恋人って立場を手に入れたっていうのによ。過去に戻りてーなんて、思う訳、ねえだろが」
「まさか、新一の基準って、それ?」
「ああ。っていうか、蘭、オメーは、あの頃に戻りてえのか?オレとただの幼馴染だった、あの時に?」
「ち、違うよ!そりゃ、懐かしいとか、過ぎ去った時が愛おしいとか、そういうのはあるけど、戻りたいってのとは、違うよ!」
「もし、もしもオレが、あの頃に帰りたいと願うとしたら、それは・・・お前を失った時だけだ」
「・・・!」
「そんな時は、絶対来て欲しくねえ・・・いや、来させねえ!」

蘭は大きく息を呑んだ。
これは、考えようによっては、すごい愛の告白なのかもと、蘭は思う。

新一は、顔を近付けると、今度は深く口付けた。


長い口付けが終わった後、新一は、蘭の額に自分の額を当て、目を覗き込みながら言った。

「今から、うちに来るだろ?」
「う、うん・・・」
「今夜は、蘭を帰す気、ねえから」


蘭は真っ赤になり、その手から、卒業証書を入れた筒と、花束が落ちた。



   ☆☆☆



「あ、あのね、お父さん・・・わたし、今から園子達と泊まりがけで遊びに行くから・・・」
『んあ?遊びに行くのは構わんが、制服のままか?卒業証書とかもあるだろう。いっぺん家に帰って来てからじゃダメなのか?』
「えっとあの・・・きゃ!」
「すみません、小父さん。今夜、蘭をうちに泊めて良いですか?」
「し・・・新一・・・」

蘭が父親に電話をしていたのを、横から新一が携帯を取って喋り始めたのだった。

『ふう。あのなあ・・・そういう事は、お互い知らぬふりをするのが、礼儀ってもんじゃねえのかよ』
「小父さん?」
『親もそういうこったろうと薄々勘付いちゃいるが、お互いに知らない振りをする。そういうもんだろうが。ああ?』
「は、はあ・・・」
『まあ、オメーは、推理の時以外はバカ正直過ぎるヤツだと思っているし・・・蘭に、親に嘘吐かせねえように配慮してくれたことには、感謝する』
「小父さん・・・」
『ただまあ、未成年だし、子どもが出来ねえようにだけはちゃんと注意してくれ』
「は・・・はい・・・!」
『蘭に代わってくれるか?』

新一が蘭に携帯を返し、蘭が受け取って電話口に出る。

「お父さん?」
『今夜、探偵坊主のトコに泊まるのをダメとは言わねえが、一旦家に帰ってきて、荷物を置いて、着替えてから行け』
「・・・わかった・・・」


今日、新一と蘭は、帝丹高校の卒業式を迎えた。
2人、進路は別になるけれど、2人でこの先共に歩いて行きたいというお互いの意思を確認し、そして、今夜、工藤邸で2人で過ごそうとなったのである。



一旦、電話を切ったあと、蘭は新一と一緒に、毛利探偵事務所の上にある自宅に、荷物を置きに戻った。
そして着替え、泊まる為の荷物を持って、小五郎に挨拶をしに、2階の探偵事務所に新一と一緒に入って行った。

小五郎が、目で新一と蘭に、ソファーに座るよう促し、自身も向かい側に腰掛ける。

「新一」
「は、はい・・・」
「今更、野暮な話だが。今時は初体験の相手と結婚にまで至るヤツも滅多にいねえ」
「え・・・あ・・・あの・・・」
「なんで、別に責任取れとは言わん。言わんが、オメーはそこまでちゃんと考えてくれてると、俺は思ってる。そう信じていいか?」
「は、はい!」
「お、お父さん・・・」
「まあ、なんだな。蘭を泣かせないでくれとまでは言わんが・・・若い内に蘭を残して逝く事だけは、俺が許さん!」

小五郎の言葉に、蘭も新一も息を呑んだ。
新一が組織との闘いの中で、一旦「死んだふり」をしなければならなかった事、その時の蘭の心痛、それを知っているからこその父親の言葉だった。

「必要とあらば、また死んだふりをするのは、仕方がねえ。けど、絶対に死ぬな!」
「約束します」


この世には、絶対なんて有り得ない。
事故や天災で命を落とす事だって、有り得る。
けれどもちろん、小五郎が言っているのは、そういう事ではないのを、新一も蘭も、分かっていた。

そして蘭は、新一と一緒に、事務所を出て行った。



   ☆☆☆



2人が出て行くと、小五郎はふうと大きく息をついた。
娘を攫って行く男に一発お見舞いしたくなるのを自制するのは、結構大変だった。

小五郎は携帯電話を取り出し、妻に電話を掛けた。

『あなた、どうしたの?』
「今日は蘭の卒業式だったんだが」
『ああ、そうだったわね。まあ、あなたも私も、列席しなかったけど』
「・・・今夜、久しぶりにお前と飲みたい」
『あら。ということは、蘭は新一君のとこに?』
「ああ。まあ、そういう事だ」
『ふふふ。よく卒業まで我慢したわねえ』
「俺だって我慢したぞ」
『それは、だって、時代が違うじゃない。今時の高校生は恋人とそういう関係になってない方が珍しいと思うわ』
「で?どうなんだ?今夜・・・」
『私の手料理で?』
「う゛まあその・・・それでも良いが・・・」
『残念ながら、今日は忙しくて、料理を作る時間がないのよね。だから、外食した後、家で飲み直さない?』
「OK。じゃあ・・・」


新一が「死んだ」あと、英理は毛利邸に泊まる事が多くなり、蘭が失踪したあとはずっと毛利邸にいたのであるが。
新一と蘭が無事帰還してからは、また元のマンションに戻ってしまっていた。

娘が大人への階段を登るであろう今夜。
小五郎と英理は、久しぶりに夫婦水入らずで、レストランで食事をし、毛利邸で飲み・・・そして、夜を一緒に過ごしたのだった。



   ☆☆☆



新一と蘭は、買い物をし、工藤邸へと向かった。

2人が恋人同士になる前から、蘭は数えきれない位工藤邸を訪れ、2人きりで過ごしてきた。
けれど、恋人同士になった後、工藤邸で2人きりで過ごしても、一線を越えることはなく、2人の仲はキス止まりだった。

蘭は、新一相手なら、いつそうなっても良いと思っていたけれど、そのような機会がないままに、受験だ何だと多忙になってしまい、工藤邸を訪れてもご飯を食べるか勉強するかで、そのような雰囲気になることはなかった。


新一が「今夜帰す気はない」と言った意味は、充分分かっている。

処女の蘭に、男性と交わることの感覚が、本当の意味で分かっている訳ではない。
ただ、ひとつだけ分かっている事は、そういう事ができる相手はこの世でただ1人・工藤新一だけだという事だ。

以前、組織に囚われてしまった時、新一が変装した「藤堂」から凌辱を受けかけて舌を噛み切る芝居をした事があるが。
他の男から奪われそうになったら、死に物狂いで抵抗するだろうし、それも叶わぬ状況なら本気で舌を噛み切るかもしれないと思う。

初めても、その先も、相手は新一以外に考えられなかった。


そして、新一にこの身を捧げた後・・・新一に「責任を取って欲しい」とは思っていないが、未来に新一との結婚があれば嬉しい、あって欲しいと、蘭は思う。


いつものように、2人で食事を作りながら、蘭はドキドキしている。
覚悟は、できている。
蘭が望んでいる事でも、ある。
でも、緊張するのはどうしようもない。

新一を見ると、いつもと変わらない表情のようだが、頬から耳に掛けて赤く染まっている。
新一だっていつも通りではないのだと感じ、蘭は少しだけ気持ちが落ち着くのを感じた。


2人で食事をとって、食器を洗って・・・。

「ふ、風呂の準備、できてっから・・・入ってこいよ」
「う、うん・・・」

風呂場には、バスタオルやドライヤーが準備してあった。
新一は男だし、あんまりこういう事に気が回る方ではない。
多分、母親の有希子辺りに相談していたのだろうと想像がついて、蘭は何だか恥ずかしくなる。

念入りに体を洗い、家から持参したお気に入りのシャンプーで髪を洗う。
そして、いつかその日を迎える時の為に準備して置いた下着を身につけ、パジャマを羽織った。

風呂上がりの蘭を見て、新一は目を細める。

「オレの部屋で、待ってて」
「う、うん・・・」

新一が蘭と入れ替わりに、風呂に入る。
蘭は新一の部屋で、ベッドに腰掛け、テレビを点けて見ていたものの、その内容は全く入って来なかった。


ドアが開いた。
蘭は、緊張して、振り返れなかった。

後ろからそっと抱き締められる。

「蘭・・・」

蘭の心臓は、これ以上ない位にバクバクいっていたが。
触れ合っていると、新一の心臓も、これ以上ない位にバクバクいっている事に気付いた。


そして2人の、生涯忘れられない夜が始まった。



   ☆☆☆

   ☆☆☆


2人、体を重ねるのは、初めての事だった。

戸惑い、恥ずかしさ、痛み・・・それを超えて残ったのは、溢れる気持ちと、大きな安心感。
新一の蒼い瞳を間近に見ながら。
新一の顔の向こうに、新一の部屋の天井が見えるこの景色を、生涯忘れる事はないだろうと、蘭は思う。


「新一・・・わたし、不安だったの・・・」
「・・・何が?」
「新一が、いつか、わたしを置いて行ってしまうんじゃないかって・・・」

それまで、蘭を抱き締め、その髪を撫でていた新一が、跳ね起きた。

「はああ!?何だよ、それ!?せっかくやっと手に入れた蘭をオレが置いてってしまう?んな事、ある訳、ねえだろうが!そんなにオレは信用ならねえか!?」
「あのね、新一。違うの。ちょっとだけ、話、聞いてくれる?」
「あ、ああ・・・」

新一は、不承不承といった体で、口を閉じた。
その表情がむすっとしているので、蘭はおかしくなった。

「新一がコナン君だった時。新一の戦いは、苦しかったかもしれないけど・・・でも、戦いが終わった後の平和に、馴染む事ができていないんじゃないか、新しい戦いを刺激を欲しるんじゃないか、いつか我慢できなくなって、飛び立つんじゃないかって・・・」
「・・・戦争とかで、それが心理的トラウマになって、平和な状態では落ち着けないヤツが大勢いる事は知ってっけど。でも、オレは・・・」
「新一、自分で気付いてなかったみたいだけど。時々、何だか苦しそうにしてる時があったの」
「はあ?」
「何だか、満たされないような、苦しそうな表情で・・・で、わたしね、実はそれを、読み誤ってたの・・・」
「ワケ、解んないんですけど・・・」
「あ、あの、あのね・・・」

蘭が、真っ赤になって口ごもる。

「おい。そこまで話引っ張って置きながら、何だよ!?」
「・・・わたし、わたしが想像してたよりずっと、新一に愛して貰ってたんだなあって、今、とても幸せ!」
「は?何、1人で納得してんだよ!?」
「うん、だからね、その・・・新一が、わたしに手を出さずに我慢してくれていたのを、わたしが、誤解してただけ」

蘭が、少し舌を出して、恥ずかしそうに言って。
新一は、意味が分かると、耳や首筋まで真っ赤になった。


「間違うにしても、程があるだろ!」
「うん。だから、ごめん」
「ったく!オレの18年・・・いや、もうすぐ19年の、思いの丈を知れ!」
「えっ!?新一、何を・・・きゃあっ!」



数時間後。
朝の太陽が工藤邸の窓を照らした時。

2階の、ある部屋では。
繰り返された情事に満足した男と疲れ果てた女が、寄り添い合って眠っていた。



Fin.


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<後書き>


予告通り、「高校卒業頃」「裏にするかもな表」のお話です。
このお話でカットした部分を、裏で書くかどうかは、未定です。

おおむね、予定通り。
予定から外れてしまったのは、最後がギャグになった事。
ロマンチックに決めたかったのに、おかしいなあ。

このシリーズも、とうとう、高校卒業。17話まで来ました。
あと、3話で終わりです。
どういう話にするかは、実は、全く考えていないんですけど。

まあ、百合ちゃんは、出さなきゃね。


2012年12月18日脱稿


「何度でも選ぶ」は、当初、2人のハジメテを描くお話にする予定でした。
けれど、書いている内に構想が膨らみ、新一君に懸想するオリキャラを入れてのお話がメインとなってしまいました。

そちらのお話で書いた「初夜直前の様子」をこちらの話に組み入れて改稿し、時系列順に話を整理しました。


2013年9月25日改稿
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