黒の組織と最後の対決
〜Reality And Unrealistic In Labyrinth〜




By 架望様



第一章 気づき始めた警察



日本で一番高い双子ビル(ツインタワー)のパーティーで惨劇は起きた。
そこには黒の組織の手が加わっていて、奴らの手がかりは、ツインタワーで起こった惨劇と共に炎の中に消えた。
如月氏の証言と鑑識課の報告とは、明らかに矛盾していることが警察内で分かった。
警察はあのツインタワーの事件を無差別殺人・あるいはテロリストによる爆破テロという考えが一番筋が通る。
このことは極秘で調査が行われた、そして警察の目が俺と灰原へ向かってきた。
理由はあの脱出を遂げるためにはどうしても車の運転が必要になる。
俺が光彦にうっかり「あぁ、ハワイで親父に・・」と言う証言を警察が聞いていたのと、十四番目のターゲットで蘭を犯人から逃がすため打ってしまったのを、見られてしまっていたのだ。
この問題は国際的な話になりFBIとICPOも関わることになった。
アメリカではFBIは子供達のヒーロー的存在であるがICPOはそのヒーローの親玉あるいはその最高司令官と呼ばれている。
FBIはある人物を俺達のそばに潜入させ調べさせた。









警視庁内の捜査一課の高木刑事もあの東都タワー爆破未遂事件の後、気になることがあり警視庁の資料をあさっていた。
夜もかなり遅く部屋には高木刑事しか残っていなかった。

「やっぱり矛盾してる・・もしかしてあの子は・・」

そう言って高木刑事は頭をぐしゃぐしゃにかきあげた。

「そんなことできたら警察は毎回事件を完全犯罪としてあつかわなきゃいけないじゃないか!」
「大声あげてどうしたの高木君?」

誰もいないはずの部屋に佐藤刑事がひょこっと現れた。

「うわぁ〜!!佐藤さんどうしたんですか?もうかえったはずじゃあ・・」
「ちょっと忘れ物。そう言えば高木君最近何がんばってるのね、毎日夜遅くまで警視庁の資料集を読んだり・・毛利さんの推理をこっそり録音したりもしかして勉強でもしてるの?」
「えっ?!録音してるのばれてたんですか?実はそうなんですよ〜早く出世したいな〜と思って・・」
「この間減給くらっちゃったもんねぇ〜大きな手柄を立てなきゃ出世なんてできないものね・・私達!!」
「「あははははっ」」
「って違います。あの東都タワー爆破未遂事件からどうしても気になってることがあるんですよ!あのコナン君のことです。」
「コナン君って、毛利さんの所に居候してるあのこのことでしょ?どうも最近、私あの子を見ると見た目の年齢と中身の年齢が大幅にずれてるとおもうようになったのよね〜」
「実は・・あの爆弾を解体したのはコナン君と言うことを知ってますよね?」
「ええ・・でもそれが何か?」
「今思うと僕が解体の説明をしてる時間とコナン君が爆弾を解体してる時間がどうも矛盾してるんですよ!」

高木は佐藤に自分が不思議に思っている事を全部打ち明けた。
自分が集めあげた資料を共に

「ちょっと待ってよ!それじゃあ、工藤新一君=江戸川コナン君で毛利さんの推理は全部あの子がやってたと言うの?」
「そうしか考えられません・・それにあのエレベーターの中で僕が言った疑問に彼はこう言ったんです。『あぁ・・・知りたいのなら教えてあげるよ・・あの世でね・・・』って。」

そう言った後、手を思いっきり伸ばして後ろへも垂れかけた。
そしてタバコのヤニで黄色くなりかけた天井を見上げ呟いた。

「僕はあの言葉がずっと気になってるんです。あんな身体になった彼が僕達に投げかけたSOS信号だったんじゃないか?と思ってしまって・・」

そんな高木を慰めるように優しく佐藤刑事は言った。

「高木君のそう言うところ私好きよ。優しくて・・お人好しで・・自分が死にそうになったのに私の父の形見の手錠を壊さずに返してくれて・・」
「佐藤さん・・」
「由美から聞いたんだけど、上の方でもハイドタワー炎上から内密にだけど動き始めてるみたい。今は彼が拉致されないように私達もできるだけの事はしましょ。」

パソコンの電源を切り、中のフロッピーを取り出しポケットに入れると二人は夜番の人たちを残して帰ることにした。



  ☆☆☆



二人と入れ違いに捜査一課に一人の少年が入ってきた。

コツンッ

足下に落ちてあるフロッピーに少年は気付いたようだった。

「これは・・工藤新一に関する情報?彼の居場所が分かるのだろうか、怪盗キッドを捕まえるためにも彼の協力が必要かも知れない・・」

少年は夜番の人にパソコンを借りて良いか?と訪ねた。普通は一般人に貸さないのだが彼は特別だった。

「ダウンロード完了・・これ以上この部屋にいたら僕の身体は毒に犯されてしまう・・家に帰ってみさせていただくとしましょう。」

そう言って少年は捜査一課の部屋から出た。




to be countinued…….








作者様あとがき

ヘボな小説ですいません。
この小説には映画並のアクションを取り入れたいと思っています。
そしてトリックも織り込んでいきたいと思います。

最後に出てきた少年・・誰だか分かった方・・キッドならまだしもなぜ?と突っ込まないでください。
彼が持っているフロッピーが大事な鍵を握っています
では、次回お会いしましょう。
私のペンネームの読み方は次回発表させていただきます。




  第二章「現代によみがえったJTR」に続く。