黒の組織と最後の対決
〜Reality And Unrealistic In
Labyrinth〜
By 架望様
第七章 迷える心
最近お父さんの快斗を見る目がおかしい・・なんでだろ?なんか快斗を憎むような目でみてるよ・・どうしてなんだろう?
キッドキッドって騒がなくなったし、青子がキッドの話を持ちかけても悲しそうな目で青子を見るし・・お父さんどうしてなんだろ?
今日は快斗に出会わなかったし、快斗を起こしに行っても快斗は居なかった。
おばさんに聞いたらマジックショーを見に行ってるっていってたけど・・その目は嘘ついてる快斗の目だった。
そのことが気になって私は教室で先生の授業にも耳を貸さずそのことばかり考えていた。
そして昼休み・・
「みんな青子に何か隠してる・・・青子はお子さまじゃないのに・・」
「どうしたの?青子さん」
「紅子ちゃん・・なんだかね、みんな青子に何か隠してる。青子を何かから遠ざけようとしているみたいなの・・お父さんも、快斗も快斗のおばさんも・・」
今にでも涙が出そうだった。
青子はお子ちゃまと良く人に言われる、お子ちゃま青子は仲間はずれにされる。
だけど青子だって人のために役に立ちたいもん。
「青子さんの気持ちが楽になればいいけど・・タロットカードで占ってみましょうか?少しは楽になれるわよ。」
「うん・・」
シャッシャッ
なれた手つきで紅子ちゃんはカードを机の上に並べていった。
「青子さん、この占いはあくまでも貴女が未来へ進むための道標・・私はこうやって手助けすることしかできないの・・最後は貴女が決める事よ。占いの結果さえも・・」
「悪いカードでもでたの?例えば死に神とか・・」
「いいえ、占いで最終結果に出たカードは何も書いてない真っ白なカードよ。」
「不良品じゃないよね?」
「いいえ、タロットに使うカードは56枚・・だけどこのカードは本来ならあるはずのない57枚目のカードなの・・」
「それってどういう意味なの?」
「ルシファーが貴女に送ったカードよ。三枚のこのカードは過去・現在・未来を表しているの。まず一枚目のカードは過去・今の青子さんの悩みの原因は盗賊のカード=怪盗キッド・・貴女の悩みは怪盗キッドから始まったんじゃなくて?そして次のカードは現在・貴女の大切な人=黒羽君のことを表してるみたいね。カードの意味は探偵・・彼は探偵と共に今行動しているみたいだわ、そしてその探偵が黒羽君を前に進ませるために必要なカード。貴女と同年代の探偵を問いつめてみたらどうかしら?そして、最後のカード未来は鏡ね・・」
紅子ちゃんが深刻な顔つきをしたので、青子(私)は不安になった。
「ありえないわ・・・」
「やっぱり悪いカードが出たの?」
「はっきり言わせてもらうとそうなるわね。普通常識から考えて絵に描いてある鏡がひびが入って割れていくことなんてないもの・・見なさい。」
差し出したそのカードは、映画館と同じ原理で白いタロットカードという画面に割れていく鏡という映像を映しだしていった。
「四人の真実求めし旅人に暗黒の闇が捌きを与える。奇跡の箱は鏡の乙女の手により持ち出され姿を消し・罪人情報の海にかえらん。」
「どういう意味なの?紅子ちゃん。」
「我が家に伝わる古(いにしえ)よ。滅多にないことだと思って忘れてたわ・・鏡が割れていくときの意味なのに・・」
紅子はかなり悩んでから青子に最後の占いのメッセージ伝えた。
「中途半端になるかも知れないけど青子さん。貴女は怪盗キッドと何らかして対決をしなければならないみたい・・うすうす感ずいてるんでしょう?彼の正体が・・」
「お願いそれ以上言わないで!」
私は耳をふさいだ。
これ以上私を傷つけないためにも・・
「青子さん・・」
「お願い・・紅子ちゃん・・それ以上言わないで・・信じたくないよ・・」
ポタッ ポタッ
青子の涙が机に少しずつ落ちていった。
「なんだぁ?小泉が中森を泣かせてるぞ?」
「紅VS青、黒を巡っての勝負・・やや赤のほうが勝ち?」
青子の涙の訳を知らない連中は、二人がけんかをしたと思い冷やかしに入った。
「外野・・黙りなさい・・殺されたい訳?」
紅子が何時もと変わらぬ声で言ったが、その声は冷たい獲物を狩る魔女の声だった。
赤魔術継承者の紅子なら人の一人や二人あの世へ送ることも簡単だろう・・それが分かったのか教室にいる生徒勢員が静まりかえった。
パシンッ
紅子が青子の頬を打った。
「紅子・・・ちゃん?」
ペタンッ
青子は教室の床に座り込んでしまった。
「青子さんが黒羽君のことを思う気持ちはそれだけのものでしたの?それだったら、他の黒羽君を思う女子に譲っておあげなさい!」
「・・・・・・」
私は何も言えなかった。
ただ心の中で思ったのは快斗を他の人に取られたくないという事だけ・・
「彼の正体を知りたくないからって現実から逃げてたら何もなりませんわよ。貴女はこの世界中で誰よりも黒羽君のことを思ってるのでしょう?だったら彼の真実をすべて受け止めてあげなさい。」
(やっと、いつもの青子さんに戻りましたわね。)
そう言って紅子は優しく青子に手を差し伸べた。
その手を受け取ると明るい声で言い放った。
「分かった・・青子行って来る。怪盗キッド(快斗)と対決してくるね。」
そういって青子は鞄に教科書などの荷物を詰め込み早退する用意をした。
「紅子ちゃん、先生に早退するって言っておいて!」
「分かりましたけど、彼が今どこにいるのか分かってて?」
そう紅子が言った瞬間、青子の動きは止まった。
「(クスクスクスッ)そう焦らなくても、このカードを警察に送り込んでおけば遅かれ早かれ彼に会えますわよ。」
シュッ
紅子はタロットカードを青子の元に向けて投げた。
それを取るとカードの中身を見た。
予告状
気障な怪盗キッド
貴女の大切なblue childが真実を求めてさまよう
彼女を失いたくなければ一人で江古田高校屋上に
偽りの姿で六時に来られたし、そこで彼女と心から
話されますよう申し上げる。
正当なる赤魔術の継承者
「紅子ちゃん、これって!?」
「私が最初に探り当てたカードの意味。」
にっこりと紅子は微笑んだ。
「でも、今からどうやってこのカードを警視庁まで送れば・・?」
そう青子が悩んでいると紅子は肩を叩いてベランダ側の窓を指さした。
「・・あれは快斗の鳩?」
「彼のことだから予告状を結ばれれば警視庁に行くって言う習性がついてるはずよ。結んでみたらどうかしら?」
青子はそっと快斗の鳩に近づき優しく語りかけながら足に予告状を結んでいった。
「あのね、鳩さんお願いがあるの・・青子ね快斗のことを信じてあげたいんだ。だからこの手紙怪盗キッドの快斗に渡してくれる?」
グルッポー
お任せくださいとでもいってるのだろうか、鳩は足に予告状を付けたまま大空へ旅立っていった。
to be countinued…….
銀翼の奇術師に向けての対談
紅子「そういえば、青子さん。私達って次の映画・銀翼の魔術師に出られるのかしら?」
青子「でれたらいいね!紅子ちゃん。」
紅子「声優メンバーはコナンメンバーと変わりないんだし・・青山さんも私達出してくれたらいいのに・・」
青子「ホント!快斗なんかちゃっかりと迷宮のクロスロードで映ってるんだから!(駅のシーン)」
紅子「ところで、青子さんは次の映画はどんな映画になると思う?」
青子「えっとね〜高度一万Mで飛行機が操縦不能になるんでしょう?じゃあ、ここで飛行機による豆知識。まず飛行機って操縦不能になる原因は、燃料切れやエンジンが動かなくなることが多いけど、これだけで操縦不能になる分けないとおもうな。予備のエンジン着いてるし・・」
紅子「ええ、と言うことは残る可能性は操縦士が操縦できなくなる状態になったという場合だけど・・今の飛行機には機械で勝手に操縦できるようプログラムされてるもの・・と言うことは、操縦不能になるためには、操縦士を殺して機械のプログラムを書き換えなきゃいけないわね。それから予想すると犯人は航空関係者になるわね・・」
青子「そう言えば、あともうひとつあったよ。飛行機を操縦不能にする方法!飛行機が火山島の上を飛べばいいの!」
紅子「そうね。噴火活動中の火山灰からは大量のガラスの元が含まれてあるわ。それが飛行機の高熱を放つエンジンに入ったらエンジンは使い物にならなくなるわね。無理矢理エンジンを動かすためには急降下しなきゃいけないわ。だけどその後が問題なの・・」
青子「エンジンが動いても火山灰のせいで滑走路が見えなくなるもんね・・あれ?そうしたらヒント一つ当てはまってるよね?滑走路って」
紅子「当てはまってるわね。あと残ってる鍵は26の文字と怪盗キッドね・・」
謎が深まるばかりなのでこれにて終了
|