コナンZERO



Byトモ様



〜プロローグ〜



都内の、ある薬品会社のビルには極一部の人間しか入れない研究室がある。
その研究室の中に一人の女が研究に没頭していた。

「邪魔するぜ」

女が声をした方を向くと男が研究室に入ってきていた。

「久しぶりだなシェリー」
「・・・何か用なの?ジン」

シェリーと呼ばれた女は一瞬、ジンと呼んだ男の方を見たが、すぐに研究資料に目を落とした。

「用がなけりゃ、こんなシケたトコに来やしねーよ」

ジンは煙草を取り出し火をつけた。

「・・・ここは禁煙よ・・・その辺りの薬品に引火させて爆発させないでよ」

シェリーは露骨に嫌そうな顔をしたがジンは無視して話を切り出した。

「上からの指令だ・・・お前には福井県の美國島に行ってもらう」
「美國島?この研究と、どんな関係があるの?」
「よくは知らねーが、その島には人魚の肉を食べたバアさんがいて年齢は200才を越えているらしい」
「ふっ、おとぎ話じゃあるまいし・・・バカバカしい」

シェリーはその話を全く信じていない様子だ。

「まぁ俺もそんな話は信じていねーが、念のためにお前には事実を確認しに行ってもらう」
「・・・いつ行けば良いの?」
「明日だ・・・まぁ頑張りな」

ジンはそう言うと研究室を出て行った



to be continued…….




 新一編・ACT1に続く。 平次編・ACT1に続く。