コナンZERO
By トモ様
〜新一編・ACT1〜
俺の名前は工藤新一、16才の高校一年生だ。
最近、俺が両親に会いに乗った飛行機で偶然起こった殺人事件を解決したせいか、世間は俺の事を日本警察の救世主!高校生名探偵・工藤新一と騒いでいる。
今日の新聞の一面にも俺が解決した事件が載っている。
「バッカみたい、自分の載っている記事を何度も見つめてニヤニヤして」
俺の隣を歩いていて文句を言っている女の子は俺の幼なじみの毛利蘭だ。
「うっせーな、それよりさっきから何で俺の後に付いてくるんだよ?」
今は授業が終わって家に帰る途中だが蘭の家は通り過ぎたが蘭は家に帰らず、俺に付いてきている。
「だって新一、お母さんが海外に行ってから晩ご飯、コンビニの弁当なんかで済ましちゃうでしょう?私がたまに、ご飯を作りに行ってあげないと新一、栄養不足で体壊しちゃうじゃない」
そう言ってふくれる蘭・・・畜生カワイイじゃねーか。
「あれ?新一の家の前に誰か立っているよ」
蘭に言われて家の方を見てみると中年の男性が俺の家の前に立っていた。
「あの・・・何か御用ですか?」
「工藤新一さんですよね?」
「ええ」
「実はお願いしたい事があるんですが」
「どうぞ」
☆☆☆
蘭が俺と客にコーヒーを入れて持ってきてくれた。
俺は男に差し出された名刺を見てみた。
「え〜と七瀬正雄さん・・・大学の教授ですか・・・それで、お願いしたい事とは?」
「実は私は、今、大学である研究を行っていまして、どこからその研究の情報が洩れたのか知りませんが私の所に、その研究の情報を売ってくれと電話が掛かってきたんです・・・その話を断ったんですが、それから私に脅迫文や嫌がらせが相次ぎましたので工藤さんに護衛と犯人の割り出しをお願いしたいのです」
「その研究の内容は?」
「それは・・・秘密保持の為に言えません」
気になるけど教えてくれそうにないな。
「じゃあ脅迫している人物に心当たりは?」
「・・・ありません」
う〜ん、護衛ねぇ・・・。
「・・・俺は学生の身なので四六時中、あなたを護衛するのは不可能ですよ・・・俺なんかより、ちゃんとしたトコの探偵事務所に依頼した方が良いと思うんですが?」
「あの〜」
ん?蘭が口を挟んできた。
「私のお父さんも探偵なんですが、家でよかったらどうでしょうか?」
ゲッ蘭のオッチャン、まだ探偵事務所開いていたのか。
「良いんですか?」
「ええ」
七瀬さんは嬉しそうにしているが、あのオッチャンで大丈夫なんだろうか?・・・蘭にうまく仕事を取られた気がするが、まぁ学生の俺には無理な仕事だし、しゃーねーか。
・・・だがこれがとんでもない事件になるとは、俺は予想もしていなかった。
to be continued…….
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