コナンZERO



By トモ様



〜新一編・ACT2〜



蘭は依頼者の七瀬教授と一緒に自分の家に帰って行った。
・・・あっ!蘭の奴、俺にご飯作ってくれるんじゃなかったのかよ。
しょうがない、夜になったらコンビニに弁当でも買いに行くか。



・・・さてと、読みかけの父さんの小説でも読むかな。



  ☆☆☆



〜10分後〜



・・・・・暇だ。

俺は、さっきの依頼者の事を思い出してみた。
七瀬正雄、大学の教授か・・・一体何の研究をしているんだろう?
・・・やめやめ、もう依頼者はおっちゃんのトコに行ったんだから俺には関係ない。

グ〜!

・・・俺のお腹が自己主張を始めやがった。
蘭のメシが食いたかったなぁ。
・・・しょうがねえ、コンビニにメシでも買いに行くか。



  ☆☆☆



「おお、新一じゃないか!どうしたんじゃ?」

俺は弁当を買いにコンビニに向おうとしたが、さっきの依頼者の事が気になって阿笠博士のトコに来ちまった。

「ちょっと博士に調べて欲しい事があるんだ」

ハハ・・・この好奇心旺盛な俺の性格を改めないと、いつか絶対後悔するな。



「七瀬正雄教授じゃと!」
「博士、知ってんのか?」

博士は知っている様子だった。

「・・・確か何年か前に死者を蘇らせる研究をしていた男の助手をしとったのが七瀬正雄じゃったよ」
「死者を蘇らせる?」

とんでもない事を考えてる奴がいるんだな。

「ああ、その研究のせいで学者仲間から総スカンを食らい、その男は姿を消したんじゃよ」
「その男の名前は?」
「えーっと・・・なんて名前じゃったかな?何度か会った事があるんじゃが・・・宮田?・・・いや、宮原じゃったかも・・・」
「・・・博士、老化現象の始まりは固有名詞を忘れる事から始まるんだぜ♪」
「失礼な事を言うんじゃないワイ!」

少しからかってみたら博士は顔を真っ赤にして怒ってしまった。

「悪りぃ悪りぃ・・・それで、その七瀬教授は現在もその研究を続けてるのか?」
「さてのぅ・・・その男が姿を消してからは七瀬教授は大学で遺伝子工学の研究をしてたと思うんじゃが」

じゃあ、七瀬教授は今も水面下で、その死者を蘇らせる研究をしてるかもしれないな。
そのせいで命を狙われているとしたら・・・。
警視庁に行ってみるかな。

ブル!!

何か今、悪寒が走ったんだけど・・・気のせいだな。

「じゃあ博士、邪魔したな」

俺は阿笠邸を後にして警視庁に向った。



  ☆☆☆



「工藤君!どうしたのかね?」

俺は警視庁捜査一課の目暮警部の所にやってきた。
最近、難事件をどんどん解決しているおかげで警視庁には顔パスで入れる♪

「実は東都大学の七瀬正雄教授が脅されているらしく俺の所に身辺警護の依頼をしに来たんですが警察はその事を把握しているのか聞きに来たんですが」

大した情報は得られないと思っていたが目暮警部は七瀬教授の名前を聞くと表情が険しくなった。

「七瀬教授だって!!」
「どうしたんですか?警部」
「・・・実はさっき大阪で七瀬教授の娘の七瀬尚子さんが爆弾で命を狙われたんだよ」

なんだって!!

「幸い近くにいた高校生が爆弾に気づいたので難を逃れたらしいんだが、七瀬教授に連絡が取れなくて困ってるんだよ」
「七瀬教授なら俺が依頼を断ったので毛利探偵事務所に行きましたが」
「毛利探偵事務所?」

目暮警部は訝しげな顔をした。

「ホラ、蘭のおじさんが開いている事務所ですよ」
「なんだ、あの男まだ探偵をしとったのか」

ハハハ・・・同感だぜ。

目暮警部はおっちゃんに連絡を取りに行った。
それにしてもこの事件は何か裏がありそうだな。
俺はどんどんこの事件に引き込まれていくのを感じていた。



to be continued…….



新一編・ACT1に戻る。  新一編・ACT3に続く。