銀板の恋人たち



byドミ



エピローグ



オリンピックの閉幕直前。

フィギュアスケートの「エキシビジョン」が行われた。
上位入賞者達が、競技から離れ、演技出来る。

競技では様々な制約があるが、エキシビジョンでは制約が緩められる。
決められた要素を入れる必要はなく、逆に、数回同じ要素を使う事も禁止されていない。
歌詞の付いている歌を選ぶ事や、道具を使う事なども、認められている。


日本人選手達が選んだ曲は全て、歌詞がついていた。

志保が選んだ「Plenty of Grit」は、アニメ「スレイヤーズ」のオープニングテーマソングで、新一は不思議に思い、思わず突っ込んでいた。

「オメーがアニメ好きだったとは、意外だったな」
「・・・私、これを歌った歌手が好きなの」
「へえ?」
「だって、この林原めぐみさんって、私と同じ声なんだもの」

新一は思わず脱力してしまったが、ある意味、志保らしい理由だと、妙に納得していた。

「声が同じと言えば。今更だけど、新一と黒羽君の声も似てるし。それに、志保さんと紅子さんの声も、似てない?」

と蘭が言うと。
快斗が、顔の前で指を振って言った。

「不本意だが、オレと工藤は顔立ちも似てるらしいから、声が似てても不思議はねえけど。阿笠さんと紅子が同じ声ってのは、解せないよな」
「2人とも、すっごい美人という点では、共通してるけどね」
「・・・・・・」

新一は、内心、2人ともツンとすましたところが共通していると思っていたが、賢明にも、口に出して言う事はなかった。

「新一君は、どんな美人も関係なく、蘭以外アウトオブ眼中、だけどねー!」

園子がそう言ってからかって。
新一も蘭も、真っ赤になって反論するが、全く説得力はない。


現在、彼らは、園子以外は氷上に、園子はリンクサイドにいて、選手達は練習をしているのだが。
これから行われるのはエキシビジョンで、点数も順位も関係ない為、皆、リラックスした雰囲気で軽口を叩き合っていた。


青子が選んだ曲は、Garnet Crowの「Over drive」。
元々は、何かの映画に使われた主題歌で、ラブソングだけれど、空を飛ぶイメージ。
青子は、想い人の快斗には、空の青さのイメージがあるからと、これを選んだようだ。
その快斗と、晴れて恋人同士になり。
快斗への想いと、愛の歓びを込めて、踊る事になったのだ。

「その歌が主題歌になった映画って、どんなの?」
「さあ。青子も、知らないんだ。でも、歌は歌で好きだから、それで良いって思う」

青子の長い間の「快斗を支える存在になる」という夢が叶った今、青子は、清純な愛らしさはそのままに、大人の女性の風情を併せ持つようになったと、蘭は思う。
それは、蘭も似たようなものだったのであるが。



和葉が選んだのは、マクロスフロンティアというアニメで使われた、「ライオン」という歌である。
このアニメも、諸外国でのファンは多く、結構、大受けしているらしい。

ただ、和葉がこの歌を選んだ最初の動機は、アニメとは関係なく、そのタイトルにあるとの事。

「アタシにはどうも、猫科動物のイメージがあるみたいやから、いっそ、それを押し通したろ思うて」

そう言って、和葉は笑った。

「アホ。大坂言うたら、虎やろ。タイガーいう歌は、あらへんかったんか?」
「こないな可愛い女の子つかまえて、虎やなんて、何考えとるん?」
「どこが可愛い女の子や!そない言うたら、ライオンも五十歩百歩やろうが!」

平次と和葉の痴話喧嘩が始まり、新一達は苦笑する。
元々、和葉は、スノウレオパードという異名を持っている位、猫科のしなやかなイメージがあった。
アップテンポの曲は、和葉の得意とするところだ。



真がエキシビジョンで使ったのは、アリスの「チャンピオン」。
本来、格闘家であった真のイメージに、ピッタリと言える。



探と紅子が選んだのは、「Reason」、日本のアニメ「機動戦士ガンダムSEED Destiny」で使われた歌である。
ダンス向きの曲とは言えないが、お遊び要素が多いエキシビジョンならではと言えるだろう。

「・・・何か、日本のアニメを使っているヤツが多いな・・・」
「うん。エキシビジョンだし、それに、日本のアニメって世界中で評価されているらしいから、お国柄を示すのには、案外良いかもしれないわね」
「ガンダムSEEDってさ、主役クラスのアスランってキャラの声が、白馬の声に似てるとかで、白馬のお気に入りアニメらしいんだよ」
「へえ。っていうか、すごいわ。よく、アニメなんか見る暇があったわねー」
「まあ今は、移動時間に、携帯やポータブル機器で、映画とかアニメとか視聴したり出来るからな―」


新一と蘭が選んだというか、「この曲が良いわ!」と園子が持って来たのは、愛内里菜の、「DREAM×DREAM」という歌だった。
聞いて、蘭はすぐに気に入ったようだし。
新一も、悪くないと思った。

これも、元は映画の主題歌だという事だが、その映画自体は、2人とも知らない。
曲を選んだ時は、2人がまだ恋人以前の状態だったが。
今にして思えば、これからの2人の旅立ちに相応しい歌だと、思えた。



   ☆☆☆



そして、エキシビジョンの本番。

志保は、いつもの優雅さとは異なる、はっちゃけた演技を見せ、その意外性が案外受けた。
どうやら、歌に合わせ、スレイヤーズの主役キャラをイメージした格好と演技だったらしい。
日本のアニメは、ヨーロッパでもファンが多く、スレイヤーズファンらしい人達には、更に受けていたようだ。


青子は、氷姫の衣装を少しアレンジして、氷の精ではなく、空の精のイメージで踊った。
どこまでもどこまでも、天空をどこまでも高く高く飛んで行く、そのイメージが、青子の重力を感じさせない舞とピッタリ合っていた。
観客達も、どこまでも一緒に、晴れ渡る大空を飛んで行くような、イリュージョンの中の数分間を過ごした。


和葉は、メスライオンをイメージした耳と尻尾をつけ、猫科を思わせるしなやかな動きは、和葉の魅力を存分に発揮していた。
日本の選手もそれぞれに、諸外国でもファンがついていたが。
この演技を機に、和葉に、ヨーロッパのオタク男性のファンが急増し、平次の頭を痛める事になったのは、また別の話。


真は、空手の道着をイメージした衣装で現れた。
空手の決め技のようなポーズや動きが、大いに会場を沸かせた。
りりしく長身でハンサムな真が、あざやかな決めポーズをするものだから、女性ファンが急上昇したが。
幸いというか何と言うか、真はその手の事には疎かったので、園子が頭を痛める羽目になる事は、殆どなかった。


探と紅子は、アニメの主題歌をしっかりと優雅なダンスにしており、周囲をうならせた。
新一達と同じ年齢だが、大人の男女の風格を漂わせる2人である。

「そっか、今気付いたが、あの歌ってちゃんと、ワルツになるんだな」
「新一?」
「いや、三拍子になってんだよ。ダンスはワルツだけじゃねえけど、あいつらはワルツを得意としてたと、今、思い出してさ」




新一と蘭は、控室でテレビ画面を見ていたが。
2人とも、思いがけない衣装を着せられて、落ち着かなかったので。
ことさら、他の人達のエキシビジョンを見て批評したりしていたのである。


新一と蘭の2人が、上着を脱いで氷上に降り立った時。
会場は、2人の登場だけで、割れんばかりの拍手で包まれた。

白いタキシードに、白いドレス。
新一と蘭の姿は、花婿と花嫁の恰好だったからである。


「おお、これはこれは・・・!」
「エキシビジョンで、氷上での結婚式、これは前代未聞です!」
「しかし、よくお似合いの二人。オリンピックで、新しい門出とは、これは粋!」

アナウンサーの高木渉、佐藤美和子の声も、上ずっている。
解説の新出医師は、微笑んでいた。

「同じ道を志す2人が、人生を重ねる、それは素晴らしい事ですよ」

けれど、新出も、新一と蘭が、お互いへの想いがあったからこそ、スケートという同じ道を志す事になった事実を、知らない。

ともあれ、2人の「婚約」については、既に発表済み。
観客達(お茶の間テレビ観戦中の者達も含めて)は、驚きはしたものの、好意的に受け止めていた。


実は、今回の衣装に一番驚いたのは、新一と蘭の二人である。

ベルウッドランドでの「強化合宿」の頃から、蘭の母・英理が中心になって、エキシビジョンの衣装作りが行われた事は知っていた。
競技の衣装より、エキシビジョンの衣装に力を入れられているのにも、気付いていた。
けれど、どんな衣装になるのかは、今日の今日まで、全く知らされていなかった。

エキシビジョンには絶対出るようにという、親達からのプレッシャーの理由は、これだったのかと、二人は思う。


「だから、エキシビジョンの振付も、いつになく簡単なヤツをさせられたんだな・・・コーチたちもグルか・・・」
「・・・新一・・・」
「あん?何だ、蘭?」
「こんな風に、全世界にお披露目されたら、プレッシャーにならない?」
「全然。良い虫よけになって、ちょうど良い位だよ。第一、婚約発表はもうすんでんだしよ」

新一がにっこり笑って蘭の手を取る。
蘭は微笑んで、新一にその手を預けた。


「曲目は、愛内里菜の、DREAM×DREAM!!新しい門出に相応しい歌です!」


二人の頭の中を、出会ってからこれまでの事がよぎって行く。

幼い時に出会って、相手の手を取って。
成長して再会し、再びその手を取って。

苦しい事も辛い事も乗り越えて、生涯を誓った二人。

この先もずっと、手を取り合って、いくつもの季節を過ごして、いくつもの感動を共にして行く事だろう。



「おおっと!デススパイラルで毛利選手の裾が引っ掛かった・・・!」
「でも、何とか、持ち直しましたね~」
「スロウジャンプ・・・さすがに無謀!転倒です」
「すかさず工藤選手が毛利選手を助け起こし・・・おお、そのままリフト!」
「ヴェールがふわっと広がって、なかなかに綺麗です」
「さすがに競技の時は、こうは行きませんからね~」

慣れない衣装なのに、二人は、エキシビジョン用のプログラムに競技用の要素を入れて、演じていた。
案の定、蘭のドレスの裾が引っ掛かったりまとわりついたり、今迄にない失敗を重ねるが、それも観客の好意の笑いと拍手に包まれる。

「もう!あの子達、エキシビジョンはもう少し抑えた演技をするよう、練習させていたのに・・・!」
「お母さん、あの人達は、もう、自分達だけの世界を作っているから、無理だと思うわよ」

阿笠親子の呆れたような声は、勿論、リンクの二人に届く筈もない。


けれど、今の二人は、たとえ転んでも笑顔、失敗すらもまた楽しとばかりに、演技する。

会場は、更に大きな喝さいに包まれ、いつまでも拍手が鳴りやむ事はなかった。




   ☆☆☆




「新一、新一、和葉ちゃん達が・・・」
「こらあ!蘭、走るな!重いもん持つな!」
「新一ってば、過保護過ぎよー」
「今は、オメー1人の体じゃねえんだ、休んでろ!」
「だから、大丈夫だって。ちゃんと、無理にならないように、管理してるから」
「もう、工藤君。産むのはあなたじゃないのに、今からそんなに大騒ぎしてどうするのよ?」
「・・・志保。オメー、いつの間に来たんだ?」
「ちゃんと呼び鈴押して、あなたの奥さんに招き入れられたんだけど?」



季節は巡り、四年半が過ぎた。
この春、新一と蘭は、大学を卒業した。

二度目のオリンピックを最後に、二人は選手生活を引退し、新一は念願の探偵事務所を開いた。
この間に、平次と和葉、快斗と青子も、それぞれに学生結婚をしている。
志保は、もう少し現役選手を頑張っていくとの事だが、平次と和葉、快斗と青子は、やはり昨シーズン二度目のオリンピックを最後に、現役選手引退をする事に決めた。

和葉と青子、それに蘭も、それぞれに、プロとしてスケートを続ける事も考えたのだが。
いかんせん、時を同じくして3人とも身籠った為、暫くは出産育児に専念する事になりそうだ。

「やっぱあれだな、みんな、オリンピックの試合が終わって気が緩んだ時、出来ちまった・・・あいてっ!」
「もう!新一、何でそんな下品な事、言うのよっ!」

顔を真っ赤にした蘭が、新一をポカッと叩く。
けれど、「このオリンピックで引退」と決めていた蘭・青子・和葉だったから、「気が緩んだ」のは確かで。
結婚しても、引退試合までは、子供が出来ないよう細心の注意を払っていた。


それぞれに、引退を惜しむ声はあったが、年齢的な限界も感じ、次の道へと歩を進める事にしたのである。

蘭は、出産後ひと段落したら、阿笠スケートクラブで子ども達にスケートを教える予定だ。
志保は、選手は引退するが、プロとして活動して行く。恋人はいるようだが、結婚の話はまだ聞かない。
青子と和葉も、スケートと関わって行く積りのようだ。

平次はやはりスケート選手は引退し、新一と同じく、探偵として独り立ちし。
快斗は、モーグルスキーの選手を引退後、マジシャンの道を進んでいる。

真は、格闘技の道に、戻っていた。
世界最強を目指し、今日も修行に励んでいる。
園子と既に将来を誓い合っているが、暫くは「別居結婚」が続きそうだ。

園子は勿論、鈴木財閥の次期当主としての道を歩んでいる。

白馬探は、驚いた事に、新一と平次と同じ探偵を志していたが、日本を離れ、ヨーロッパを主な舞台としていた。
紅子は、探と共にいるらしいが、何をしているのかは謎である。

内田麻美は、ペアに転向していた。
ペアの相手はアメリカ人だったが、相手は麻美との結婚後日本の国籍を得、先のオリンピックでは何と設楽羽賀ペアを抑え、新一達に続く二組目の代表ペアとして出場したのである。
こちらのペアは、まだ引退する積りはなさそうで、新一と蘭は心からエールを送った。


この4年間、世界選手権での順位は、その時々で入れ替わった。
日本人選手が殆ど、表彰台に登れなかった事すら、あった。

日本人選手の間でも、順位は入れ替わり、青子も和葉も志保も真も、代表になれなかった事があった。
新一と蘭は、ずっと日本代表の座は譲らなかったが、世界選手権での金メダルは、ついに手にする事がなかった。

しかし今年のオリンピックでは、4年前と同じメンバーが揃ってオリンピックに出場し、4年前の奇跡、表彰台の真ん中(女子シングルでは表彰台全て)独占の、再来を起こした。
そして、それを花道に、日本フィギュアスケートの黄金期を築いた新一達は、引退する事にしたのだった。


世界選手権よりも、オリンピックという舞台で存分に実力を発揮し結果を出した、新一達を題材にした「オリンピックの魔物を手懐けた選手達」という本が、近々出版されるという話だ。
鈴木財閥系列の出版社が、手がけると聞いている。

それとは別に、つい先頃、「銀盤の恋人達」と題した、フィギュアスケーターのペアが主人公の物語が出版され、ベストセラーとなった。
一応、名前は変えてあるが、新一と蘭がモデルになったのは間違いない。
ペンネームを使ってあるけれど、書いたのは園子である。

「あいつも、商魂たくましいよな。鈴木財閥跡取りとして、案外うってつけかもしれねえ」

新一が、感心とも呆れともつかない溜息をついて、言った。
蘭が突然、「あ・・・!」と声をあげた。

「蘭、どうしたっ!?」

新一が蘭に駆け寄る。

「わたしのお腹を、蹴ったの、この子」

蘭が、幸せそうに微笑み、新一を見詰めて言った。

「そ、そうか・・・」

新一は後ろからそっと蘭を抱き寄せた。

「この子は、どんな道を選ぶんだろうな?」
「さあ。でも、自分で自分の幸せを掴み取れる力を持った子どもに、育って欲しいわ」

蘭が、新一の腕にそっと自分の手を重ねる。

「いずれは、わたし達の手元を巣立って行くわ」
「うん・・・だけど、オレ達は、ずっと一緒だ」


幼い頃、2人で誓った、ずっと一緒に滑って行く銀盤の道は。
2人の目の前に、どこまでも長く、続いている。




銀盤の恋人たち・完



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後書き


元々、「銀盤の恋人たち」が始まった発端は、maaさんのサイト「Love is truth」(後に「Precious days」とサイト名変更)で、「手足腰企画」が行われた事です。
「手足腰企画」とは、正確には、新一=コナン誕生日企画「手取り足取り腰取り物語☆夢のコラボレーション」で、2004年5月に開催されました。
名探偵コナン単行本25巻にて、スケート場で、園子ちゃんが蘭ちゃんに「(新一君からスケートを)手取り足取り腰取り教えてもらったってわけだ♡」とからかった言葉に萌えたmaaさんが、新蘭の、スケートにちなんだお話や絵を募集したものです。
その時行われたチャットで、新蘭のペアスケートを見てみたいというお話があり。私が「書いてもいいけど、パラレルになってしまう」(maaさんが原作尊重主義だったので)と言ったら、「それでも良いから書いて」というお言葉があり。乗せられて書き始めてしまいました。

企画参加時点では、プロローグだけを書いて。その後、時間を置いて少しずつ、続きを書きましたが、書き始めからピリオドを打つまで、実に、8年近くの歳月がかかってしまいました。そんなに時間がたったんだと、私自身驚いています。
ある程度長編になるとは思っていましたが、それでも、10話程度の積りだったんですけどね。
ラストは最初から見えていたのですが(2人の想い出の湖が凍っていなかったエピソードなんかは、最初の時点でメモ書きしてた)、そこに至るまでの経過を描くのが、楽しくも苦しかったです。
お話を描き進める上で、残念ながら切り落とした部分も沢山あります。本当は、高佐と白鳥さんの関係なんかも、書きたかったんですが、単なるアナウンサーだけで終わってしまいました。

紅子様のキャラクターヴォイスは、名探偵コナンスペシャルの紅子様が林原めぐみさんだったので、そのイメージで描いていたのですが、まじっく快斗が本格的にアニメ化されると、紅子様も青子ちゃんも、声が変わってしまいました。

その8年間に、maaさんの名探偵コナン(後に「のだめカンタービレ」がコンテンツに追加)ファンサイト「Precious days」様は、閉鎖され。
プロローグのイラストを描いて下さったあけさんのサイト「SONNE UND MOND~太陽と月」様は、閉鎖予定での休止中です。

私自身が書き進めるのに、それだけの歳月を必要としたのは事実ですが、お待たせしてしまった事は、本当に申し訳なく思っています。
時々届く「続きを楽しみにしている」というお声は、とても励みになりました。


完結まで付き合って下さった皆様、本当にありがとうございました。


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