黒の組織と最後の対決
〜Reality And Unrealistic In Labyrinth〜




By 架望様



第三章 演目のフィナーレ



手術中というランプが消え ストレッチャーに乗せられた俺の身体は静かに病室へ移された。
麻酔の効果が切れ、少しずつ意識が戻ってきた。

「どうやら俺は・・かなりの強運みてーだな。」

そういって体をゆっくりと起こした。手術後の身体が少し悲鳴を上げた。

「イテテ・・俺みてーな奴がそう簡単に死ぬわけねーもんな・・」

病室の時計が9時の時を刻んでいた。あたりを見渡すと看病疲れでみんな寝ていた。

「おめーって奴はいくら蘭に心配かけりゃー気が済むんだ?」
「おっちゃん・・」
「蘭の命を助けてくれたのは礼を言うが・・これからは無茶するんじゃねーぞ!」
「はい・・」
「蘭・・コナンの野郎が目覚ましたぞ」

そういっておっちゃんは蘭の肩を揺すった。

「おっちゃん、そのままにしておいてあげて。疲れてるみたいだから」
「そうか・・そうだな。じゃあ俺はおまえが目を覚ましたこと先生に言ってくる」

ガラッ

おっちゃんがドアに手をかけようとした瞬間ドアが開いた。

「お前はいったい・・」
ドアの前には、日本ユリの花束を持った一人の少年が立っていた。
「心配入りませんただのお使いです。父からここに来るよう言われましてね毛利さん?」

チッ

一瞬嫌な顔をしたがすぐにおっちゃんは出ていってしまった。
彼は病院にあった花瓶を取り出しもってきたユリを生けた。

「なんのようだ?」
「おやおや、手術後の身体にはストレスが毒になりますよ?それにユリという植物ははかない、どんな荒れ野の中にいても自らの香りで自分だと言う事をアピールしてしまい、隠れることができない・・まるであなたのようではありませんか?」

スーツ姿の少年は言った。彼からは自分と同じ気配を感じる・・探偵というその闇よりも怖い悪という気配を・・

「俺の正体を見極めてると、言いたいのか?」
「When you have eliminated the impossible, whatever remains however improbable, must be the truth(不可能なものを除外していって、最後に残ったものが何であろうと、どんなにありなさそうなことでも、それが真実である。)そうでしょう?僕だってまだ認めたくはありませんがね?」

そう、彼は涼やかに答えた。彼とは二度しか会ってないのに・・探偵とはこうも鋭いんだな・・と改めて実感した。ヘビーな話をしたくてもそばに蘭がいて
伊達にまともな答えを言えないので英語で答えた。

「need not to know.Get back Please(今は知らない方がいい!お帰り願いたい)」 l
「では、明日の三時に警視庁に来てもらいましょうか。」
「あぁ・・」

コナンの顔を見て探は英語でこういった。

「Stop it,Kudo Even it you are facing a bitter aspect of life... Sure, It's where a fatal silver aroww shootsX marks the target spot... so secret. You are Sherlock Holmes we are」
(だめですよ工藤君、どんなに辛くて悲しいことがあっても・・そう 銀の矢で貫く標的を秘密にしていたら・・我らのシャーロック・ホームズさん?)

探はそう言って病室から出ていった。少し負けを認めたような悲しい笑みを残して・・

「蘭に話した方がいいかもな・・俺の正体を・・」

そういって、蘭の方に目を向けるとどこかへ消えてしまっていた。

「あれっ?蘭は・・」
「やっぱりコナン君は新一だったのね・・」

ドアの前に悲しそうに蘭は立っていた。
今にも泣き出しそうな表情で・・

「蘭・・」
「何で・・言ってくれなかったの?」
「言えるかよ・・お前を危険な目に遭わせたくなかったし、他人のことを自分のように思ってワンワン泣いちまう奴にさ・・」
「ねえ、話してよ。新一はここにいるんでしょ?どうしてそうなったかを・・」
「良いのか?命を狙われるかもしんねーんだぜ?」
「ええ・・」

そういって、俺はトロピカルランドで蘭と別れた後のこと、眠りの小五郎のこと、外交官殺人事件と学園祭の時と源氏蛍事件の時なぜもとにもどったかを・・



to be countinued…….






あとがき


コナン「しっかし、架望の英語能力は0に等しいな。」
白馬「本当ですね。本場の英語がしゃべれる僕としては、こんな下手な英語は二度としゃべりたくありませんね」
架望「仕方ないでしょ!英語は大嫌いなんだから!」
蘭「それにしても、あの少し負けを認めたような悲しい笑みを残して・・っていうところ結局どうなの?」
架望「ドキッ?!」
白馬「まだ、僕は工藤君に負けを認めてませんよ!それに勝負さえしてないんですから!」
コナン「推理でしょうぶしてどうするんだよ!?(カンペを渡して)えっ?何々・・次回は大阪の名コンビが登場して、もしかしたらライバル登場するかもしれないだと〜」
蘭「ほら、四話目では元に戻るって書いてあるよ。よかったね新一〜」
コナン「でもさ、その後ろよ〜く見てみろ。」
蘭「えっ?」
コナン「る、の後ろに消えそうなほど薄い字で?が書いてあるだろ?」
蘭「本当だ!」
コナン「いったい俺は何時になったら、戻れるんだよ!!」



第二章「現代によみがえったJTR」に戻る。  第四章「組織の目的」に続く。