黒の組織と最後の対決
〜Reality And Unrealistic In Labyrinth〜




By 架望様



第四章 組織の目的



「嘘・・新一にそんなことがあったなんて・・なのに私はそんなわがまま言って新一を困らせて・・」

蘭の瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちた。

「おいおい泣くなよ、それに薬のフロッピーディスクさえあれば俺は元に戻れるんだし、ずっと待たせたまんまにしといた俺の方が悪いんだし・・」
「だって〜」
「なくなよ、お前に泣かれると俺が困るんだからさ・・」
「そう言えば、それってどういう意味なの?」

そのころにはもう泣きやんでいた。俺はその返事に困った、病院じゃムードねぇし・・プレゼント用意してないし!あぁー!どうしたら良いんだぁ?!

「・・・てやるよ。」
「えっ?」
「元(新一)の姿に戻ったら教えてやるよ。」
「えっ?!」
「じゃあな、俺もう少し寝る。」

そう言って俺は病院の布団にすっぽりくるまると寝たふりをした。

「ねえ、それってどういう意味なのよ!?ちょっと教えなさいよ新一!」
(はあ、教えられる分けないよな・・蘭も気付けよな?もう少しで告白してしちまうとこだったんだぜ?)
(私に泣かれると困るって、新一が私を泣かしたように見えるからかしら?)

という、とてつもない勘違いをしていたのを二人とも知らなかった。









警視庁・特別会議室


「こちらが、特別会議室です。なかで白馬警視総監をはじめ各階の上に立つ方がお待ちです。」

ギギーッ

鉄でできた分厚い扉が開いた。

「よっ、く・・坊主元気にしとったか?」
「服部?!何でお前がここにいるんだよ?」
「いや〜。親父になんか連れられてきてしもうてな〜。ところで何か知らんけど警察のお偉いさんがぎょーさんおるのに俺がまじっとるなんて・・なんかあったんか?」

俺は特別会議室のあたりを見て何かに気がついた。
おかしい・・あの大きさからしてもしかしてあれは!?

「おい、どないかしたんか?」
「白馬警視総監殿・・この部屋に掃除業者が来たのは何時ですか?」
「えっ?ちょうど3日前だと思うけど・・それがどうかしたのかい?」
「おかしいと思いませんか?向こうに使ってないコンセントがあるのに、わざわざテーブルタップをつかってるなんて・・」
「おい・・まさか・・」
「ああ・・わざわざ盗聴器にまで奴らのシンボルカラーを使ってくるなんてな・・」

そういって、テーブルタップを引っこ抜いてキック力上層シューズのレベルを低にしてそれを踏むと中から盗聴器が出てきた。

「工藤・・これは・・」
「ああ・・少なくとも奴らは薄々警察の動きを感じ始めている。警察の動きを読みながらづらかる時期をよそくしてたんだ。これは早めに手を打っておいた方がいいと思うぜ?白馬警視総監殿?」
「そうだな・・他にも盗聴器が仕掛けられてないか、各自チェックしてくれ。」

そして部屋に盗聴器が仕掛けられてないのを確認すると本題の黒の組織についてのことに話し始めた。
しかし俺達はある重大なミスを犯していた。
確かに部屋には盗聴器は仕掛けられていなかった。
だが・・奴らが他の方法で盗聴してるなんてこのときは気付きはしなかった。

「しかし、組織についてはFBIの人たちが動いていたのに何の情報も得ることができなかった。これでは組織が何をしているかどうか分からない」
「いや・・証人ならいるぜ?入って来いよ。灰原」

ドアが開くとそこには一人の少女が立っていた。
大人達は唖然とした。
勢員出席しているのは大人でそのなかでは少女が馬鹿馬鹿しい答えを言うのかと思っていた。
ちなみに出席している人たちは、コナンに関係のある人たちばかりである。

「警察の使ってるパソコンって凄いのね、ちょっと苦戦したけど組織のコンピュータにハッキングしてAPTX4869のデータが取れたわ。これで完全な薬ができるわよ?江戸川君」
「工藤君・・この子は・・」
「俺の姿を小さくした薬を作った張本人であり、元黒の組織の一員、コードネームはシェリー。本名は宮野志保っていうんだが、今は灰原哀という偽名を使ってる。もうそろそろ話してくれねーか?灰原・・」

灰原は一瞬ためらったが覚悟を決めて話し始めた。

「We can be both of God and the deivil.Since we're trying to raise the dead against the stream of time(我々は神であり悪魔でもある。なぜなら時の流れに逆らって死者をよみがえらそうとしているのだから)組織の本当の目的は不老不死の力を得て、死者を蘇らし戦争を始め金をもうけること。彼らは金のためならどんな手段を持ってでもして成功させる。」

背筋に寒気が走った。なぜなら彼女の話す事がかなり不気味だったからだ。

「なあ、灰原・・本当に不老不死の薬って作れるのか?」
「あら?あなたは『ヘイフリックの限界仮説』を知ってて?」
「一応読んだことはあるが・・」
「まあ、警察のお偉いさん達と読者のみなさまに簡単にご説明させていただくわ、樹立細胞株というのは一定条件以下で継代培養できる・・つまり、人為的荷台を重ねて細胞分裂を繰り返せる細胞の事よ。テロメアというのは細胞分裂するための回数券とでも表くれればよいわ。つまり、細胞はテロメアという回数券が無くなると細胞分裂できなくなり、その個体は死に至るわけよ。つまり、それを人間に応用して不老不死の薬を作ろうって言う事・・」
(よく分からないのが普通です)
「黒の組織はなんちゅうことを考えとんのや?それにしても姉ちゃん、他に不老不死になる方法ってあったりするんか?」
「あるわ・・パンドラという宝石を使う事よ。組織には暗殺部隊がいてある人物を殺そうとしているの・・」
「その人物はだれや?」
「パンドラはビックジュエリーという宝石の中に眠る赤い宝石、それを取り出すためには満月の夜にその宝石を翳さないとだめ・・」
「Kid the Phantom thief・・・」
「怪盗キッド」



to be countinued…….







あとがき

コナン「単刀直入に言う・・制作者架望!お前ホントに年はいくつなんだ?」
架望「A secret makes a woman woman・・それともこういってほしい?Need not know・・私はただの中学生よ?」
コナン「まさか、APTX4869で幼児化したんじゃ・・」
架望「・・・んなわけあるかー!」
灰原「あら、あなた契約違反を犯してるわよ?ここ第四話目では大阪コンビが出るはずだけど、相方しか出てないじゃない?」
架望「ドキッ!?!次は絶対出します。いや出させていただきます。」
灰原「まあ、好きな科学のことが言えたし人が絶対分かりそうにないことを言わしてくれたからゆるしてあげましょうか・・それはそうと江戸川君、次は元に絶対戻れるみたいよ。」
コナン「ラッキー!」
架望「今度からはあとがきに絶対大げさなことを書かないでおこうっと」





第三章「演目のフィナーレ」に戻る。  第五章「トラップ仕掛け」に続く。