コナンZERO
By トモ様
〜平次編・ ACT1〜
俺の名前は服部平次、年は16才で関西では名の知れた高校生探偵や。
まぁ自慢やないが、今まで解決した事件は1つ、2つやない・・・今日も新聞に載っていると思っていたんやが・・・。
「どないしたん?平次。いつもは自分の記事気色ワルイぐらいニヤニヤして見てんのに、今日は何、機嫌悪そうにしてんの?」
俺の隣でギャアギャア騒いどる、この女は遠山和葉ちゅうて俺の幼なじみや。
「やかましいワイ!俺の方が昔からぎょーさん事件解決しとるのに何でコイツは一面で俺は社会面やねん!!」
和葉にゆうてもしゃーないが、八つ当たりしてまう。
「しょせん平次は大阪でしか人気のないNGKの若手芸人みたいなモンとちゃう?」
ぐっコイツ・・・。
「ほら、あれやで、大阪で大雪が降っても全国ニュースのトップで扱われへんけど東京でちょっと雪でも降ろうモンならトップニュースになるやろ?あれと一緒やて」
余計気分ワルなった・・・コイツ慰めとるつもりなんやろうか?
「あれ?平次君と和葉ちゃんやないですか」
声を掛けられた方を見てみると俺の顔馴染みの東尻署の坂田刑事がおった。
「坂田ハン、こんなトコでどないしたん?」
「ほら、最近この辺りで連続して起こってる強盗事件あるでしょう。あの事件の聞き込みをしとるとこですわ」
「そーいえばそんな事件があったなぁ」
「どうですか?お茶ぐらい出しますんで署の方で平次君の意見を聞かしてくれませんか?和葉ちゃんも一緒にどう?」
「アタシはかまへんで」
和葉もええってゆうとるし、ちょっと寄って行こか。
「ほな俺、オカンに帰んの遅うなるって電話してくるさかい、ちょっと待ってて」
俺はそうゆうて近くにあった公衆電話に向かった。
俺が公衆電話に入ると隣にはごっつい男が電話しとった。
耳を済ますと声が聞こえてくる。
「おう、俺やテキーラや」
テキーラ?コイツどうみても日本人やのに・・・。
「例の女は予定通りこの先の公園に誘い込んだから後10分であの女の側にある爆弾が爆発する予定や」
なんやて!!
「心配無用や!女のおるベンチの下の鞄の中に入れて置いたから気づく恐れはない」
テキーラと名乗った男は公衆電話から出て行った。
後10分で爆発?
この先の公園てゆうたら・・・あそこか!!
俺は目の前に見えた公園に急いで向かった。
「平次〜!!どこ行くんや!!」
後ろで和葉の叫び声がするが今は時間がないので無視して公園の中に入った。
「女が立っとってベンチが近くにある場所は・・・」
辺りを見渡すとコートを着た女性がキョロキョロしているのを見つけた・・・ベンチは側にある!!
俺はその女性に近づくとベンチの下にあった鞄を取り出した。
「なっなんですか、あなたは!!」
女性が騒いでいるが時間がない!!
「姉ちゃん!!伏せろ!!」
俺は鞄を放り投げて女性に覆いかぶさった。
ドッカーン!!
鞄は空中で大爆発を起こした。
「なっなんちゅう威力や」
俺は爆発の大きさに驚いていたが、女性の方も唖然としていた。
to be continued…….
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