the fateful day



by 月代奈哉様



〜4〜



学園祭が、後2週間後に迫ってきた日の事。

♪〜 ♪〜 ♪〜

「はい、工藤です。」
『あ、私。』
「どうした?」
『あ、あのね。看板作るから、男の人に手伝って欲しいの。忙しい中悪いけど・・・』
「なんだ。何人くらい欲しい?」
『5人。5人居れば十分だから。あ、新一も別で来て。ちょっと頼みたい事があるの。』
「分かった。5分くらいで行くから。」

ピッ

「今から雪華行きたいヤツ居るか?」
「ハイッハイハイハーイ」

案の定たくさん居た。

「5人だけ、手伝って欲しいらしい。2分以内で決めろ。決まったら、正門の前だそうだ。」
新一は先に行く。雪華の生徒会室へ。



  ☆☆☆



ガチャッ

「え、新一も・・・?」
「快斗と服部もか・・・?」

なんと3人集合らしい。

「ゴメンなさいね。ちょっと頼みたい事があるのよ。」

園子だった。

・・・・・・
「嫌だッ」
「あ〜ら。新一君?良いのかしらぁ?」

新一と園子は以前パーティで知り合っていたので、互いに敬語無しだ。。

「な、何が?」
「バラすわよ、全校に。雪華の生徒会長と工藤新一は付き合っているって。2人共人気あるからどうなる事か。想像すらつかないわねぇ。」

怖い・・・さすが鈴木財閥のお嬢様。尊敬します。

「ちょい待ち、工藤。俺知らんぞ。何時の間に?」
「俺も知らねーぞ!」

あ、話して無かったらしい。まぁ、話す事じゃないが。

「あら、黒羽君は青子ちゃんと・・・」
「わーっっ(////)」

少し赤くなっていた。

「へぇー快もなん?」
「知らなかったなぁ?」

探偵さんを敵に廻すと恐ろしいですねぇ(笑)

「と、に、か、く。やるの?やらないの?どっち?」
「や、やります。」快
「やりゃぁいいんだろ!」新
「俺はやらんぞ!」平

平次、逃げらんないよ・・・

「やるよな、勿論。服部君!!」

快斗の言葉と新一の冷たい視線で・・・

「わ、分かりましたっ。」
「これでOKね。今日は帰って良いわよ。明日は、行くわ。衣裳の寸法測るから。」
「ハイハイ。」快
「わぁーたよ。」新
「ほなな。」

だが、新一と快斗には、平次の尋問が待っていた。



  ☆☆☆



「な、なんやてぇ!?こないだなんか!?」

グラウンドの真ん中で叫んだ。周りには、たくさんの生徒が。

「うるせぇな。周りに迷惑だぞ!」
「せやかて、工藤と快に女が出来たって大変な事やぞ!」

平次の声を聞いた生徒が、一斉に振り向いた。

「工藤、黒羽ッ聞いてないぞッ」
「工藤先輩、黒羽先輩ッ本当ですか!?」

かなりの生徒が詰め寄って来た。だって、生徒会長と副会長に彼女が出来たのだからねぇ。

「仕事に戻れッ」快
「さもないと、雪華、立入禁止にするぞ!」新

新一の言葉で一斉に戻って行った。立入禁止だけは勘弁して欲しいらしい。その後も、新一の言葉が効いたのか誰も聞いてこなかった。



  ☆☆☆



その頃、雪華学園では・・・



「蘭ちゃん、青子ちゃん!何時の間にそんな関係になったん!?」

すごい剣幕で和葉が詰め寄って来た。

「そ、そんな関係って・・・普通だよ?」
「何時かって言ったら、この前、2回目の会議の時かなぁ?蘭ちゃんは?」
「同じだよ。」
「あ〜あ。モテる人は良いわねぇ。」

まだ彼氏の居ない園子にとって、蘭達は憧れの存在だ。しかし、相手が全く居ないワケではない。‘京極真’。彼は、前に園子に告りそうになった事がある。まぁ、好きなのだから、さっさと告っとけば良かったんじゃと思うが。









翌日・・・



「えーっと、胸囲、腕の長さと周り、ウエスト、足の長さと周り、首から腰までと腰から足の長さ。後は服のサイズを聞いときましょうか。」

監督は、園子。測るのは蘭、和葉、青子である。

「何処行くのよ?」

彼女(未満も)をつれ、何故か会議室を出て、会長室、副会長室、会計室に入ろうとしていた。

「何処って此処。」

何言ってんだ、とでも言いたそうだ。

「だから、それは何の部屋なの?」
「生徒会長室」新
「副生徒会長室」快
「会計室や」平



to be countinued…….




〜3〜に戻る。  〜5〜に続く。