the fateful day



by 月代奈哉様



〜5〜



「生徒会長室」新
「副生徒会長室」快
「会計室や」平

さらりと答える3人に、園子は開いた口が塞がらないといった感じ。

「ま、まぁ良いわ。3人共手ェ出しちゃ駄目よ?」
「だ、出さねぇよッ」

慌てて言うが、信頼度はゼロ。

「どうだか。」

園子が心配してるから会長室から覗きましょうか。

「胸囲が・・・」

測り終わるまではおとなしかった新一も、終わったとたんに、態度が急変。

「キャッ まだ昼間だよ?駄目だってばッ」

いくら藻掻いてもかなり強い力で押さえているため、ビクともしない。

「大丈夫。声は外に漏れないし、鍵掛かってるから入れないぜ?」
「そ、そう言う問題じゃなくて。此処、学校だよ?」
「そうだな。」
「ヤバいと思わない?」
「思わねぇな。」

蘭の必死の訴えにも新一は、耳を貸さない。

「し、新一・・・」

目を潤ますが、可愛いだけである。

chu☆

新一は、キスを思わずしてしまう。

「ん、んー」

キスが長く、苦しいらしい。見兼ねて、唇を離すがハーハー息を吸う姿も格別。男心をくすぐるには十分だった。そして、

chu☆

今度は掠め取るだけ。

「ちょっとーっっ息位尽かせてよ。」

文句を言う姿も、また可愛い。欲望を押さえ言った。

「20分たったな。出るか?」
「うん。」

新一と蘭が出ると、丁度快斗と青子、平次と和葉が出てきた所。そういえば副会長室、会計室にはカメラが仕掛けてあったなー。ビデオもあるし、見ましょうネ。
副会長室から。(ニヤッ

新一同様、測り終わるまではおとなしかった。やはり、終わったとたんに、態度が急変。

グイッ

「キャッ何するっ・・・」chu☆
「やれば分かるだろ?なっ?」
「快斗ったら・・・(////)」

迷惑だみたいな口調だが、かなり嬉しそうだ。

chu☆

もう一回。

「20分か。そろそろだな。」

ブチッ

あ、カメラに気付いてた!確信犯じゃん!

会計室は・・・?

「平次ッおとなしくしてへんと測れないやろ!」

恥ずかしいらしく、かなりもぞもぞ動く。そんな光景がしばらく続いた。今日は、これ以上進展しないようだ。

「やけに遅いじゃないの?」
「そう?普通じゃない?まだ20分よ?」

軽ーく流す。詳しく聞かれたら困るし。ね、蘭ちゃん、青子ちゃん?

「ま、これで衣裳制作に取り掛かれるし。あたしは雪華に戻るわ。あとはごゆっくり〜♪」
「ごゆっくりって何よ!?」

蘭達の声は、もはや園子には届かなかった。

「んで?どうする?」

もはや彼女達に敬語は必要ないらしい。。

「校内の案内してあげようか?」
「学園祭も近いし、校内知ってたほうが色々便利だしな。」

と言うワケで、(単に一緒に居たいだけなのかもしれないが)ぐるぐる回る事に。



3年B組。生徒会全員のクラスだ。

「く、工藤ッ黒羽ッ服部ッそ、そ、そ、その美人達は誰だ!?」

新一達が女を連れているなんて、ありえない事だった(しかも、帝丹学園は男子校)。その為、クラスメート達は、どもっていた。

「雪華の生徒会長と副と書記。会計は帰ったぜ。」

何事も無いように言って見せる。

「せ、せ、せ、雪華の生徒会!?」
「驚きすぎだろ?」

帝丹の会長殿は、COOLである。さすが伝説の女優、藤峰有希子の息子と言うか。演技とかも、出来る男だ。

「だって、お前ッ雪華の生徒会様が何で居んだよ!!」
「あ、お邪魔でした?申し訳ありません。」

ペコリと3人が頭を下げる。

「そ、そ、そんな事ないですって!ゆっくりしていって下さいッ」
「でも、会長さんと副会長さん、書記兼会計さん全員お借りしてますし。3人少ないと不便ですよね?」

丁寧に言ったこれに対してクラスメートの対応は新一達の立場を悪くした。

「このサボり魔達は、居ても居なくても関係ないですよ。手伝いませんから。」
「(テメー等何ほざいてんだよッ)」

新一達は、冷たい視線を投げた。お陰で皆冷や汗ダラダラ。

「そうなんですか?会長なのに。皆さん頑張ってくださいね♪」

笑顔だったが、3人の冷たい視線だけは、感じ取れたようだ。翌日から、新一達が働くようになったのは言うまでも無い。



to be countinued…….




〜4〜に戻る。  〜6〜に続く。