First Love,Eternal Love



byドミ



(14)揺らぐ絆



夏休みが終わり、大学の前期試験も終わり、新一と蘭の生活は、ごく平穏に過ぎて行った。

幸せな、2人だけの暮らし。

蘭は、このままの日々がずっと続いて欲しいと願う。

けれど、平穏で幸せな日々は、思いもかけない形で崩壊する事になる。



  ☆☆☆



9月23日、秋分の日。


蘭は新一と連れ立って両親の墓参りに出かけていた。
真っ赤な曼珠沙華が咲き誇る道を、米花市郊外にある霊園まで歩く。

雲ひとつなく晴れ、陽射しが暑いが、高台にある霊園への坂道は、良く風が通って汗をかいた体に心地良かった。



真新しい墓石を水で清め、花を供えて、線香と蝋燭に火を点ける。
蘭の胸に悲しみが満ちるが、昔と違い、穏やかな気持ちでその悲しみと向き合う事が出来る。

「お父さん、お母さん・・・私頑張ってるから・・・見守っててね」

新一も手を合わせて祈っている。
新一が心なしか顔を顰めている様に見えて、蘭は訝しむ。

「新一、どうかしたの?」
「いや・・・気のせいか、おっちゃんに罵倒されてるような気がしてよ」

それはもしかしたら気のせいではないのかも、と蘭は思ったが、口には出せなかった。



「おや?工藤君?」

突然、男性の声がかかる。
蘭が振り向くと、30代前半くらいに思える、穏やかな顔つきの中肉中背の男性と、同じ年頃のほっそりとした小柄な可愛らしい雰囲気の女性、10歳前後と思われる髪をふたつ結びにした女の子が立っていた。
家族3人で誰かの墓参りだろうか、と蘭は思う。

「友野さん、いらしてたんですか」

新一がその男性に答えて言った。

「今日はお彼岸だからね、私も毛利探偵のお墓参りに」

蘭は驚く。
生前の両親の交友全てを知っているわけではないので、蘭の知らない友人が居たとしても不思議は無いが、家族連れで墓参りに来るほどの人だというのに、蘭の記憶にはなかった。
父と母の葬儀には、大勢の弔問客があったため、いちいち顔など覚えていない。

「おや、君は、もしかして蘭ちゃん?大きくなって、見違えたよ」

新一に友野と呼ばれたその男は、親しげに、けれどどこか悲しそうな顔で、蘭に声を掛けてきた。



友野は、毛利夫妻の墓に花を供え、手を合わせた後、蘭に向き直る。

「僕は友野と言って、私立探偵をやっているんだ。こっちは妻の美奈子と娘の由愛(ゆめ)・・・ホラ由愛、ご挨拶しなさい」

由愛と呼ばれた少女は、恥ずかしがって母親の陰に隠れる。

「コラ由愛、工藤君たちにはお前だって恩があるんだぞ、隠れる奴があるか」

由愛は、母親の陰に隠れたままこちらを見ている。
そのもじもじした仕草に、思わず蘭は微笑んでしまった。



「まだ駆け出しの頃、刑事をやめて探偵になったばかりの毛利さんと、協力して同じ事件を追っていた事もあったんですよ」
「そうなんですか・・・、父がお世話になったと言うのに、ご挨拶もしませんで」
「いやいや、世話になったのは僕のほうだよ。・・・毛利さんも無念だったろう、まだ年若い蘭さんを置いて・・・あんな形で」
「友野さん!」

突然新一が友野に声を掛ける。
その顔は、何か怒っているような、緊張しているような何とも表現しがたい表情であった。

「あ、ああ・・・ごめん、こんな話、蘭ちゃんには辛いばかりだったね。それじゃ、僕たちはこれで」

友野親子3人が去って行く。
由愛が振り返ってにこっと笑った。
蘭は笑顔で手を振り、由愛も「バイバイ」と言って手を振った。













秋も深まってきた頃、蘭は、新一の様子がおかしいのに気付いた。
このところ、新一の帰りは遅い。
事件に関わっている、という事であったのだが――。



「新一、明日も遅くなるの?」
「ああ。今手掛けている事件が大詰めになっているからな」
「ふーん。ねえ、どんな事件?」
「別に・・・大した事じゃねーよ」

新一は目を逸らしてぶっきら棒に答える。
このところ、そんな繰り返しだった。



今までなら、新一は関わっている事件の事を蘭に色々と教えてくれていた。
悲惨な事件であったなら、その旨を伝えて、詳しい事を話してくれない事もある。

けれど、今回はそれとも違う。
第一、いつもなら目を逸らすなどという事はしない。
誤魔化す様な言い方はしない。



『新一。何でなの?何故、私に隠し事をするの?』



新一が蘭に何かを隠している。
蘭は、言い知れぬ不安を覚える。


その事以外でなら、新一の態度は今までと変わらない。

いや――

1つだけ変化があった。

時折すごく切なそうな苦しそうな目で蘭を見つめる事がある。
注意していなければ見逃してしまう位の、ほんの一瞬であるけれど。



一体新一に何が起こっているのか、蘭は心配でならなかった。
しかし、それが自分自身に大きく関わっている事だとは、思いもよらなかったのである。







そしてそれは、ある日突然に訪れる。













ある夜遅く、工藤邸のインターホンが鳴り、新一が出た。

「工藤くん、夜更けにすまないね」
「目暮警部!」


蘭は、来客があった時などは、すぐに自分に与えられた部屋に入って内側から鍵を掛けるようにしている。
なるべくならスキャンダルにならないようにという配慮からだ。
その部屋は、玄関のすぐ側にあり、玄関での会話は丸聞こえとなる。

蘭は、聞き耳を立てるつもりは無かったけれども、目暮警部の大声はどうしても耳に入ってしまった。

それが、悲劇の始まりだった。







「目暮警部、どうぞ中に」

新一がリビングへと警部を案内しようとするが、目暮警部はもどかしそうに玄関先で怒鳴るように言った。

「工藤君、君の推理通りだった!とうとう奴らの尻尾が掴めたのだよ、毛利君たちを殺したにっくき犯人たちのな!」
「け、警部!!」

蘭の頭の中を、今の目暮警部の言葉がぐるぐると回っていた。

『毛利君たちを殺した・・・毛利君たちを殺した・・・殺した・・・』

蘭はたまらず部屋から転がり出る。

「嘘よ!!お父さんたちは、事故で死んだのよ!殺されたなんて、そんな事っ・・・!」
「蘭!!」
「ららら蘭くんっ、何故ここに!?」

新一が自分を見る痛ましそうな瞳。
その目を見て、蘭には判ってしまう。

父と母は、事故死などではなく、確かに何者かに殺されたのだと。



そして暗黒。

蘭は意識を手放した。







毛利小五郎と英理夫妻が、楽しそうに会話しながら、レンタカーに乗り込もうとしている。

「北陸の方って、何が名産だったかしら・・・。お土産買ってくるからね」

英理が笑顔で蘭に言う。

「戸締りはしっかりとな。寂しかったら、鈴木財閥のお嬢さん家にでも泊めてもらえ」

小五郎が1人残る蘭を気遣わしげに見て言う。



これは、あの日の朝。
両親との永遠の別れとなってしまった朝。



「お父さん、お母さん、行っちゃ駄目〜〜〜〜〜〜っ!!」



蘭は、あらん限りの声で叫ぶ。







蘭が目を開けると、気遣わしげに自分を覗き込む新一と目暮警部の顔が視界に入った。
蘭は、今では滅多に使う事の無い自分の部屋のベッドに寝かされていた。



『本当の事だったんだ・・・お父さんとお母さんは殺されたんだ・・・』

欄の頬を幾筋もの涙が伝う。



「何故・・・殺されなくちゃいけなかったの?お父さんたち・・・そんな、人から恨みを買う様な・・・」
「蘭君、毛利君たちがどんな人柄かは、私にも良く判っているよ。あれは全くの逆恨み。あれは10年前、毛利君が警察を辞め探偵になって間もない頃に、警察と協力して捕まえた連続強盗殺人犯のグループがあってな。ただ、証拠不十分で、残念ながらその件では逮捕できなかった。あれで立証出来ていれば、間違い無く死刑になったものを。別の件で刑務所には送ったものの、数年間で出所して来ていたのだ。そいつらが、復讐のために毛利君たちを・・・」

目暮警部から明かされる思いもかけない真実に、蘭はただ涙するしかなかった。

「あれは、事故じゃなかったのね・・・」

蘭が呟く。

「そうだ、蘭君、毛利君の不注意などでは無かったのだ。事故の後すぐに工藤君が飛んで来て、車が炎上してしまっていた為に鑑識でさえ見逃しそうになっていたブレーキの細工の後を見つけたのだよ。その後も工藤君はずっと調査を続けていて、犯人を特定し、追い続けていた。そして今日、奴らの足取りが掴めたのだ」

目暮警部が説明する。
蘭にショックを与えないようにと、言葉を選びながら話している事は、蘭にも感じ取れた。
けれど蘭の方にはそれを受け止める余裕はなかった。







両親の死は、蘭にとって大きな衝撃であり、悲しみであったが、時と共に静かに受け止め、受け入れる事が出来るようになっていた。
しかし、新たに知った両親が殺されたのだという事実は、塞がりかけた蘭の心の傷を再び抉り、更に大きく引き裂いてしまったのだ。







「蘭・・・」

新一が気遣わしげに声を掛け、蘭の肩に手を置こうとした。

「触らないでっ!」

蘭が新一の手を払い除けて叫ぶ。

「私は、知りたくなかった!お父さんたちが殺されたなんて、そんな真実、暴いて欲しく無かったっっ!!」







やがて、新一と目暮警部が部屋を出て行く気配がした。

蘭には無論判っている。
新一が悪いわけではない。
蘭の言葉と行動は、理不尽な八つ当たりに過ぎない。
判っていても、蘭は今、新一を受け入れる事が出来なかった。



「お父さん、お母さんっ!!」

蘭は布団の上に突っ伏して、枯れる事の無い涙を流す。













「私は、知りたくなかった!お父さんたちが殺されたなんて、そんな真実、暴いて欲しく無かったっっ!!」

蘭の悲痛な叫びが、新一の脳裏にこだまする。
言い訳ならいくらでも出来る。
けれど、自分が原因で蘭を深く傷つけてしまったのは、紛れも無い事実であった。

「蘭っ・・・!」

自分自身の非力さに歯噛みして、新一は血が滲むほどに拳を握り締める。



新一と目暮警部は工藤邸のリビングで話をしていた。
新一は目暮警部に、優作と有希子の計らいで蘭が工藤家の家政婦となった経緯を全て話した。
蘭と夫婦同然の生活をしている事については、勿論伏せているが、おそらく目暮警部は感付いているだろう。
だが警部は、その事に付いては何も言わなかった。

「工藤君、すまない。私の迂闊さでこんな事に・・・」
「目暮警部が悪い訳ではありません。全て俺の未熟さが招いた事です」
「工藤君・・・」
「ずるずると蘭に隠し事をしていた、それがいけなかったのです。蘭にとっては、両親の死と、殺されたという事実とを、2度に渡って受け止めなければならない結果となってしまった。あの時・・・ショックを与えるまいと関係者一同に口止めしたのが間違いでした」
「工藤君、そんな風に自分を責めるものじゃない。君はどんなに頭が切れても、まだ高校生なのだよ。未熟であって当たり前なのだから」













その夜、蘭は自分の部屋から出て来なかった。

結ばれて以来、2人は初めて別々の部屋で夜を過ごした。



「お父さん、お母さん・・・」

蘭は、両親の事を思って泣きながらも、自分を包む新一の温もりが無い事が寂しくてたまらない。

その事でまた、自己嫌悪と罪悪感に囚われる。

眠れない夜が更けて行く。







新一も、一睡もできない夜を過ごした。

蘭には、笑顔でいて欲しかった。
辛い思いをして欲しくなかった。
だから、毛利小五郎・英理夫妻が何者かに殺されたという事実は、ずっと蘭に隠し通すつもりだった。

「そんな風に考えてたのが、そもそも俺の傲慢さか?蘭は俺の所有物などではねえのに、勝手にそんな事決めて・・・最悪だよな、俺って」

ばれてしまったからには、その事実を受け止め、何とかして立ち直って欲しい。
時間がかかるのは仕方ないにしても、心の傷として残らないで欲しい。

「蘭。許せとは言わない。おめーがまた笑える為になら、俺は何だってするから・・・」











朝、蘭はいつも通りに、トースト、コーヒー、ハムエッグとサラダの朝食を整えていた。
その目は真っ赤に腫れ上がっており、一晩眠れずに泣き明かしたのであろう事は一目瞭然であった。



2人は目を合わせず、会話をする事も無い。



いつもと同じ朝食も、ひどく味気ないものだった。

新一が、味わっていられるような心境で無いからだけでなく、いつもだったら感じ取れる、蘭の真心がこもった温もりが無いのである。







蘭は1人で家を出ようとしたが、新一が慌てて蘭に続いて出た。
今までのように肩を並べたりせず、付かず離れずの距離から、蘭を米花駅まで送って行く。

『新一・・・気遣ってくれるのね。どんな時でも私を守ろうとしてくれる。でも今日は、私の気持ちを考えて、隣に並ばないでいる。・・・ごめんなさい、今はまだ素直になれない。もう少し待っていて』

蘭は心の内で新一に語りかける。
駅の改札を通り抜けて振り返ると、じっとこちらを見つめている新一と一瞬目が合った。
新一が自分を見つめる切なそうな瞳に、蘭の胸は痛んだ。






  ☆☆☆




「蘭、なんて顔してんのよ。何があったの?」

園子が蘭の顔を見るなり、血相を変えて飛んで来た。

「うん、今はちょっと。後で話すから」

午前中の講義は出席するのが精一杯で、全く耳に入らなかったし、当然の事ながらノートを取るどころではなかった。



  ☆☆☆



昼休み、中庭のベンチで蘭は園子と話をした。

毛利小五郎夫妻が事故死ではなく殺されたのだという事実には、園子も息を呑む。

「でも蘭、だからって工藤くんに・・・」
「うん、私もわかっているの。八つ当たりだって。新一はね、きっと私を傷つけまいと思って、今迄私に内緒にしてたんだと思う」
「まあ、身内でも無いくせに勝手にそんな事したのは、あやつの未熟よねえ。でもさ、日本警察の救世主と呼ばれて、もてはやされていても、頭がどんなに切れても、ただの高校生じゃない。未熟な点は許してやりなよ」
「うん、わかってる。新一は、八つ当たりした私のことを哀しいほどに気遣ってくれて、何だかね、すっごく可哀相な事したなって思う。今日初めて、ああ、年下なんだなあって思えたわ」
「蘭ったら、あやつが大人に見えてたわけ?そりゃあ、いろんな意味で同年代より大人だろうとは思うけどさ、それだけじゃなくて、蘭のために必死に背伸びしてたんだよ」

しばらく2人黙って、陽だまりの中、黙々と弁当を食べる。
蘭の胸の中を、様々な思いが渦巻く。

「ねえ園子、犯人が捕まったらきっと私、平気では居られないと思う。憎んでしまうと思う」
「蘭、それは当たり前の事じゃないの?愛するものを奪った相手は、どうしても憎んでしまうと思うよ」
「ただの事故だったのなら、悲しくても、誰も恨まずに済んだのに・・・」
「ねえ、蘭、訊いてもいい?どうしておじ様たちが?」
「・・・昔捕まえた強盗殺人犯に、逆恨みされたんだって」
「探偵とか警察って、因果な商売ねえ」

蘭は真っ青になって、その手から箸が滑り落ちた。



両親は殺された。

服部平次は、お守りのために九死に一生を得たが、胸を撃たれて下手すると死んでしまうところだった。

『もしも新一の身に何か遭ったら・・・!』

それは杞憂などではなく、高い確率で起こり得る事。
誰よりも愛しい大切な人。
その彼の身に何か遭ったなら・・・蘭の心が大きな恐怖感に囚われる。









  ☆☆☆



新一は、夜遅くに帰宅した。

灯りは消えており、蘭が出迎える気配も無い。
新一は自嘲の笑みを漏らすと、鍵を開けて家に入る。


キッチンには、夕ご飯の準備が整い、レンジで温めるばかりになっていた。
新一はそれを冷たいままに胃に流し込み、シャワーを浴びて自室に向かう。


部屋のドアを開けて、人の気配があるのに息を呑む。

「蘭・・・!」

月明かりだけが差し込む暗い室内で、寝巻き姿の蘭がベッドに座っていた。

昨日の今日でまさか蘭が自分を許してくれるとも思えず、新一の頭の中を様々な疑問が渦巻くが、縋り付いてきた蘭の姿に思考力は吹き飛び、我を忘れ、そのしなやかな体を抱き締めていた。



  ☆☆☆



「ねえ新一」

情熱のひと時が過ぎ去った後、新一の胸に頭をもたれさせて蘭が声を掛けてきた。

「ん?どうした、蘭」
「新一は何故探偵をやっているの?」

訊いてくる蘭の声は、どこか咎めるような響きを含んでいる。
蘭の表情は、新一からは見えない。

「・・・真実を知りたいから、かな?」
「隠してある事実を明るみに出す事で、人が傷つこうが辛い目に遭おうがどうでもいいの?それでも真実を暴きだす、それが探偵というものなの?人の心より、真実とやらが大切なの?」
「蘭?」

思いもかけない蘭の非難の言葉に、新一はうろたえる。

「そうじゃない、そんな事じゃない、真実を知るという事は・・・」

いつも弁舌さわやかな新一にも、この件についてうまく説明する事はできず、しどろもどろになってしまう。



蘭が体を起こし、新一を見下ろす。
その表情は硬く、その目は何か思い詰めたような不可思議な光を湛えている。



蘭が口を開く。
そして紡がれた言葉は、大きな衝撃となって新一の心を貫いた。







「新一、あなたが私を本当に愛していると言うのなら、・・・探偵をやめて欲しいの」







(15)に続く



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(14)の後書き対談



「ちょっとちょっとちょっと、この展開は一体何よ〜〜〜〜〜っ!!」
「園子さん、落ち着いてください!」
「ああっ、真さん、このお話には出て来ないと思ったら、こんなところにっ!」
「園子さん・・・!」



―― 2人が対談を忘れていちゃついているため、音声中断しております。そのまま暫くお待ち下さい ――



「園子さん、それにしても、何だかすごい事になっていますね」
「私もびっくりよ、蘭が新一くんに『私を本当に愛しているなら』とか、『探偵やめて』なんて、本編では絶対に引っくり返っても言わない台詞よね」
「まあ前後の事情を考えると無理からぬ気もしますが。それにしても、2人ともお気の毒です」
「蘭、おじ様たちが亡くなっているってだけでも可哀相なのに、こんなのって酷いわ〜〜」
「早く幸せになって欲しいものですね(園子さんのためにも)」
「でも多分しばらくは極悪な展開が続くらしいわよ」
「ラストは絶対ハッピーエンドとドミさんは言い切っていますからね、それに期待しましょう」
「期待、できるのかなあ・・・?」


「ところで真さん、このお話には出番は無いの?」
「多分最終回には出すと、ドミさんが言われてましたよ」
「何かこのお話では私はすっかり相談役で・・・私もちょっと位はラブラブしたいものだわ」
「で、次回は?」
「う〜ん、どうなるんだろう・・・ドミさん、誰にも教えてくれないのよね」



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