First Love,Eternal Love



byドミ



(17)聖夜の約束



「何よ、新ちゃんったら、元気そうじゃない」

有希子がほっとした顔で、憎まれ口を叩く。

工藤夫妻が駆けつけた時には、新一はすっかり峠を越し、ICUから一般の個室に移されていた。

「生憎と、悪運だけは強いらしいからな」

新一が仏頂面で答える。
優作が珍しく厳しい顔をして言った。

「新一。自分の身も守れないようでは、これ以上君の我侭を聞いておく事は出来ないよ。君が回復したらすぐにロスに連れて行く。たとえ嫌と言ってもだ」
「父さん・・・・!!」

新一が思わず体を起こし、痛みに顔を顰める。

「新ちゃん、まだ起きちゃ駄目よ!」

有希子が新一の肩を抑えようとする。
新一は有希子の手を優しく外して起き上がった。

「母さん、今は早期離床が回復を早めると言ってあんまり安静にさせない時代だぜ。もう歩く許可まで出てるよ。・・・父さん、俺はロスには行かねーからな」
「何を日本に拘る?蘭君を連れて行けば良いだけの話じゃないか?」
「・・・まだそんな事言える間柄じゃねーんだよ」
「まあ!新ちゃんったら、何してたの!?まーだプロポーズしてなかったの!?」

有希子の素っ頓狂な大声に、廊下を通りがかった看護師が血相を変えて飛んで来て、

「ここをどこだと思ってんですか、大声を出さないで下さい!」

と厳重注意をして行った。



「とにかく新ちゃん、蘭ちゃん守っても自分が大怪我するようじゃまだまだね」
「新一、愛する者も自分自身も守ってこそ一人前と言えるのだよ」

声のトーンは落としたものの、母親と父親の指摘は手厳しい。
優作は息子に厳しい事を言うだけの実績は上げてきた人物であるだけに、新一は反論できない。

「それにね、新ちゃん。新ちゃんにもしもの事が遭ったら、蘭ちゃんどうなってたと思う?愛する人が自分を庇って死んだなんて事になったら、蘭ちゃんの心は壊れてしまったでしょうね。もしかしたら、生きては居られなかったかも知れない。だから未熟だって言ってるのよ」

有希子の言葉に新一はハッとし、次いでうな垂れる。

「・・・俺は・・・この先は必ず、蘭も俺自身も守っていくよ。約束する」
「新一、2度目は無いよ」

優作の言葉に、新一は頷いた。



「ねえ新ちゃん、ベビーはまだなの?」

有希子の言葉に新一は耳まで真っ赤になる。

「母さん、何考えてんだよっ!ちゃんと避妊はしてるに決まってんだろ!」
「あらあら残念。『責任取るから』って言えば、プロポーズもスムーズに行くかと思ったのに」
「新一、相手の事を気遣うのは偉いが、時にはそういった理性を振り捨てた方が物事がスムーズに行く場合だってあるのだよ」
『こいつらは〜っ!!!』

両親にからかわれて新一は怒り心頭に達していたが、下手な反論をすると更に遊ばれそうなので、拳を震わせながらも黙っていた。





  ☆☆☆





若いし、普段体を鍛えているだけに、新一の回復は早かった。
蘭は毎日病院に通って来て甲斐甲斐しく新一の世話をやいた。
と言っても、回復し始めると、蘭が病院で直接新一にできる事は殆どない。
せいぜいが、病院食が口に合わないと駄々をこねる新一のために差し入れを持って来たり、洗濯をしたりという位のものである。
今どきの病院は、患者には出来るだけ自分の事は自分でさせる。
その方が、回復と社会復帰が早いからである。
けれどやる事はなくても、蘭は毎日病室に通った。
帰りは、有希子が蘭を迎えに来る。
いつも面会時間ぎりぎりまでいる蘭が、夜道を1人で帰るのを新一が心配するからである。

工藤夫妻はまだ日本に留まっていたが、滅多に面会にも来ない。
新一も別にそれを気にしない。
お互いに愛情は充分過ぎるほどあるようだが、普段はベタベタしないのが、この親子の関わり方のようだった。



  ☆☆☆



ある日何時ものように蘭が病室を訪れると、先客があった。
数人の男女の声。
訝しく思いながらドアを開けると、帝丹高校の制服を来た学生が数人、新一のベッドの周りを取り囲んでいた。
新一の今回の入院の事は、マスコミには伏せられており、新一のファンの子達が押しかけてくる事はないが、今回見舞いに来ているのは、制服から見て新一のクラスメートらしい。

「こんにちは」

蘭はとりあえず挨拶をする。

「誰?綺麗な人ね」
「工藤くんのお姉さん?」

クラスメートの女の子たちが新一に尋ねる。

「バーロ。んなんじゃねーよ。俺の彼女」

新一がしれっと答え、蘭は真っ赤になる。

「兄ちゃん、いつも見せつけてんじゃないよ」

同室の患者からからかいの声があがった。(もう殆ど回復しているため、新一は大部屋に移されていた)

「えーっ、工藤の女!?」
「工藤くんの彼女!?」

クラスメートたちは口々に叫ぶ。

「ここは病院ですよ、静かにしなさーい!」

血相を変えて飛んできた看護師の怒声が飛ぶ。
ひとしきり病室の騒ぎは治まらなかった。



  ☆☆☆



これ以上大騒ぎするなら出て行ってもらいますと看護師に叱られ、一行は(新一も含めて)病院内のカフェテリアに移動した。
新一もかなり回復しているため、その位だったら許可が下りている。
もう退院も間近なのだ。

「工藤君って、面喰いなのねえ。理想高かったんだあ」
「やっぱ、モテモテのルックスも良い名探偵は、一流の女を彼女に選ぶんだな」

新一のクラスメートが羨望とからかいを込めて囃し立てる。

「バーロ。そんなんじゃねえよ。こいつは・・・俺がガキの頃からずっと惚れぬいてた、外見だけじゃねえ、魂が超一流の女なんだ」

新一のあまりの言葉に、クラスメートはからかう気力が失せて黙り込み、蘭はますます真っ赤になって立ち尽くしていた。



やがてクラスメートたちが帰って行き、新一と蘭は病院玄関で見送る。

「良い友人たちみたいね」
「ああ、俺もそう思うよ。あいつらは、ただの1高校生としての俺を受け入れてくれる。ただ、日本に帰るためだけに入った高校だけどさ、あいつらに出会えた事、良かったって思う」

蘭は新一の横顔を見詰める。
優作が「同年代の人間と交わろうとしない」と新一の事を評していたためか、蘭は今まで新一がクラスメートたちとそれなりに馴染んでいるなどと思いもしなかった。

蘭は何となく寂しい気持ちになる。
新一が生死の境を彷徨った後、目を覚ました時には、これ以上ない位に新一の心が自分の側にあると感じられたものだが、今は何故か遠くに感じてしまう。

それに・・・まだ蘭は新一に告げていない。

「探偵をやめて」と言ってしまった事を取り消す言葉を、まだ告げていない。

そして新一も、まだその事について何も言わない。

今日新一はクラスメートたちに蘭の事をはっきり「彼女」だと紹介したから、きっとまだ気持ちは離れていないと思うが、新一が何を考えているのか、蘭には掴めなかった。













新一が退院して家に帰ってくると、工藤夫妻はあっさりとロスに帰ってしまった。

「蘭ちゃん、新ちゃんの事よろしくね〜。新ちゃん、うまい事やるのよ〜」
「バーロ!」

と怒鳴って両親を送り出した新一の顔が何故真っ赤になっているのか、蘭には理解不能だった。



そして再び以前と同じ日常が戻って来る。

それぞれに学校に通い、要請があれば新一は「高校生探偵」としての活動をし、蘭が家事をこなし、そして夜は肌を重ね合わせる、夫婦同然の生活。

けれど何もかもが以前と同じわけではない。
お互いにあの事は口に出さない(あるいは出せない)ままに日々が過ぎてゆく。













12月に入り、クリスマスの日が近付いてきた。
さて、新一はどういったクリスマスを過ごすつもりなのであろうか。

「工藤家の家政婦」として、蘭は考え込む。

料理は、ケーキは、そして飾り付けは?



「あ?んなもんいいよ。今年は外で過ごそうと思ってるし」

新一があっさりと言った。
外で「誰と」クリスマスを過ごすつもりなのか、と蘭は訝しく思い、泣きそうになる。

「おいおいおい、蘭、何考えてんだよっ。クリスマスイブに俺が恋人である蘭以外の誰と過ごすって思ってんだ?」
「え?」
「ったくよー、そういう事、何で解んねーかな」

新一が苦笑し、蘭は嬉しさと恥ずかしさが入り混じった気持ちで真っ赤になる。

「高校生の身には贅沢かなって思ったけど、もう予約してるとこがあるんだ。年に1度の事だし、それに・・・」
「それに?」
「あ、いや、何でもねえよ」
「???」

新一は何かを隠している。
その事に蘭は気付いたが、前のような暗い話ではなさそうだったので、蘭はそれ以上追求しない事にした。















クリスマスイブ。

高校は冬休みに入っていたが、新一は年末になると多発する事件の捜査に駆り出されていた。
蘭の携帯に、待ち合わせの時間と場所の連絡が入る。

「東都タワー前、夜8時半」

それが待ち合わせの指定だったが、蘭は8時15分には待ち合わせ場所に着いていた。
今年は冬の訪れが早く、12月の東京では珍しい雪がチラチラと舞っている。
今夜はホワイトクリスマスになりそうだった。







新一は、事件はすんなり解決したものの、その後覆面パトカーで送って貰っている途中の道路があまりに渋滞していたため、頭を抱える。

「これは・・・間に合わねーかも。しょうがねえ、携帯に連絡入れてどっかあったかい所で待って貰うしか・・・」

新一のブツブツ呟く声を、運転席にいる佐藤刑事が聞きとがめた。

「ひょっとして工藤君、蘭さんと待ち合わせ?今夜はイブだしね」
「は?はあ、まあ・・・」
「よしわかった!!工藤君、ベルト締めて、しっかり何かに掴まっててね!!」

佐藤刑事は、(本当は違法なのだが)赤色灯を点け、サイレンを鳴らし、凄まじいテクニックで渋滞の車間をすり抜けて、走り始めた。



こういったドライブテクには慣れっこ(母有希子の運転で)の筈の新一と助手席の高木刑事が、東都タワーにたどり着くまで生きた心地がしなかったというのは、ここだけの秘密である。





  ☆☆☆





「蘭!!」

新一が息せき切って蘭の元に駆けて来たのと同時に、急に辺りが明るくなり、東都タワーがライトアップされた。

東都タワーの天辺が蝋燭型に光り輝く。
クリスマス期間だけの限定の、キャンドルタワーライトアップである。

「新一・・・」
「ぎりぎり・・・8時半に・・・間に合ったな」
「すっごく綺麗ね・・・」

蘭が東都タワーを見上げて呟く。

「気に入ったか?」
「うん!」
「良かった。きっと蘭はこんなの好きだろうと思って、待ち合わせをここにしたんだ・・・」
「本当に綺麗。新一、ありがと」
「おい、蘭!?」
「え?」

蘭を抱き寄せた新一は、蘭の体が冷え切っている事に気付く。

「おめーいつからここに居た!?」
「え?15分位前かな・・・」
「・・・ごめん。おめーの性格考えずに、外で待ち合わせてよ」
「え?何も新一が謝ること無いよ。すっごく綺麗なもの見せてもらって、嬉しかったよ」
「蘭、とにかく中に入ろう。早く体をあっためねーと」

新一は蘭を促して東都タワーの中に入り、特別展望台へ昇るエレベーターに向かった。

蘭は心底冷え切ったのではなかったらしく、建物に入るとすぐに温まった様子だったので、新一はホッと息をつく。

『シチュエーションの事だけ考えてて、先に来て待つだろう蘭が冷える事にも考えが及ばねーなんて・・・まだまだ未熟だよな俺って。けど・・・早く一人前になんねーと』





  ☆☆☆





特別展望台の中にあるカフェレストランの予約席に、新一と蘭は腰を落ち着ける。
毎年超人気で予約がすぐにいっぱいになってしまう、クリスマス限定ディナーコースを新一は予約していたのだった。

コートを脱いだ蘭が、肩と背中が大きく開いたワインレッドのドレス姿だったため、新一は目を剥く。
さっきは待ち合わせ時間ギリギリになった事と蘭が冷え切っていた事で気が動転して気付かなかったが、ドレスに合わせて化粧もしている。

「蘭、どうしたんだ、そのドレス!?」
「小母様がね、今度のイブには絶対これを着なさいって送って下さったの。変かなあ?」
「へ、変じゃねーけどよ・・・、寒くねーか?」
「暖房効いてるから平気」

一応新一は、今日は無難なスーツ姿をしており、ドレスの蘭と比べておかしな格好という訳ではない。
しかしそれにしても、蘭のドレス姿はスタイルの良さや大きく形の良い胸が強調されており、目のやり場に困る格好ではある。
何よりも腹立たしいのは、店に居る男共の目をいつも以上に引いてしまうという事である。

『くっそー、恨むぜ母さん!!』

新一は内心で毒づいた。







『新一?』

蘭は、今日の新一が妙にそわそわして、心ここに在らずなのに気付いていた。

『何か厄介な事件でもあってるのかしら?それとも・・・』



やがてディナーのコースは終わりに近付き、デザートが運ばれて来る。



新一が居ずまいを正す。

「あ、あのさ、蘭・・・」
「なあに?」
「話があるんだ・・・」
「話?」

新一が目を伏せ、苦しそうな顔で言う。

「蘭。俺は探偵をやめられねえ。探偵である事は、俺が俺でいる為にどうしても必要な事なんだ」

蘭は、心臓が鷲掴みにされたような気持ちになる。
新一が別れ話を持ち出したのかと思ったのだ。

「し、新一、私もう探偵をやめて欲しいなんて・・・」

次の瞬間、新一は顔を上げ、真っ直ぐにひたと蘭の目を見詰めて言い放った。

「けどよ、おめーとは何があっても別れるつもりはねぇんだ」
「え?」
「我侭かも知れない。けど、おめーは俺にとって何よりも誰よりも大切なんだ。おめーが離れようったって、絶対に逃がしゃしねーからな」
「新一・・・」

ホッとしたと同時に蘭の涙腺が緩む。

「な、泣いたって・・・おめーとは絶対別れねーからな!!」

新一が慌てまくった顔をして手を空で泳がせながらも、強がった口調で言った。

「ち、違うの!嬉しくって・・・新一、ごめんね。もう絶対探偵をやめてなんて言わないからっ・・・!!」

蘭がしゃくりあげ始め、新一が蘭にハンカチを差し出す。
蘭の涙はなかなか止まらず、新一のハンカチはびしょ濡れになった。

当然の事ながら、2人は店中の注目を浴びたが、2人ともそれに気付く余裕は無かった。



蘭が化粧直しをしてお手洗いから戻りテーブルに着くと、新一が内ポケットから何かを取り出してテーブルの上に置いた。
キャンドルの揺らめく灯の中に置かれたそれは、ビロード張りの小箱。
蘭は、まさかという思いに目を見開く。
開けられた小箱の中に入っていたのは、小さな・・・けれど眩い光を放つダイヤモンド入りの指輪だった。





「蘭。俺と、結婚して欲しい」



蘭の時が止まる。

暫らく無言で新一をただ見詰めていた。











意を決して放った言葉に蘭からの応えが無く、新一は焦り始める。
ややあって、やっと蘭が声を出した。

「新一・・・結婚って・・・だって、新一まだ高校生なのに?」
「うん。だけど俺、絶対蘭しか考えられねーから。これからもずっと、一生傍に居て欲しいから」
「新一・・・」
「俺、早く一人前になれるよう頑張るから、だから・・・俺が18歳になったら・・・、誕生日の日に、籍を入れたい」

蘭は、答えなかった。
目を伏せて黙り込んだ蘭に、新一は拒絶されたのだろうかと、不安になってくる。

やがて蘭は顔をあげ、真直ぐに新一をみつめて言った。

「ありがと、新一。とっても嬉しい」

蘭の目は涙で潤んでいる。

「蘭・・・!じゃあ・・・!!」
「でも待って、新一。2つ、約束して欲しい事があるの」
「・・・蘭?・・・」
「1つは――、探偵で飛び廻っても置いてっても良いけど、必ず、私の所に帰って来て」
「蘭。おめーがいる限り、必ず俺、ここに、蘭の所に帰ってくるよ。約束する」
「もう1つは――、絶対、私を置いて逝ったりしないで。私を残して死んでしまったりしないで」
「・・・蘭」
「お願い、約束して」

新一は蘭の瞳を真っ直ぐに見詰め、ひと呼吸置いて答えた。

「約束するよ。俺は絶対、何があっても、生きておめーの元に帰って来る」

新一の答を聞いて、蘭は目を閉じた。
涙が一筋、流れ落ちる。



「じゃあ改めて訊くけど・・・、俺と結婚してくれる?」
「・・・はい・・・」

蘭は目を開け、輝くような笑顔で応えた。





(18)につづく



+++++++++++++++++++++



(17)の後書座談会



優作 「やれやれ、新一くんも悠長ですねえ」
有希子「でもやっと蘭ちゃんが娘になってくれるのね」
平次 「ええなあ・・・あいつらだけラブラブで・・・」
和葉 「ホンマ、うらやましいで」
平次 「ところで工藤と姉ちゃんはどないしたんや?」
園子 「あんたも野暮な事言うわねえ、あのムードの後よ、2人っきりでどっかにしけこんでるに決まってるじゃない。けど、このシーンってどこかで読んだ事あるような・・・?」
真  「しけこむって園子さん(苦笑)・・・あの、『約束して』って部分は『め○ん一刻』とかぶりますよね」
園子 「そうそう、それよそれ!ドミさんって独創性無いのねえ」
志保 「まあ、パロディ専門の人に独創性求めてもね。前回の所は、古いけど、『ア○ベスク』って言うバレエ漫画の最後の辺りとかぶってるし」
博士 「おお、『ア○ベスク』!そうじゃったのか!!」
高木 「阿笠博士、知ってるんですか!?」
博士 「ワシらが若い頃に一世を風靡した少女漫画じゃ、24年組の活躍で少女漫画の裾野が広がった頃じゃからの、ワシだって知っておるぞ」
佐藤 「24年組って?」
優作 「24年組――昭和24年生まれが中心だったためそう呼ばれる。少女漫画のレベルを上げ、世間でも認められるような文化に育て上げた、革新的な働きをした少女漫画家達をそう呼ぶ。ちなみに、青山先生の『名探偵コナン』が小学館漫画賞を受賞した時、24年組のリーダー格だったある漫画家が、審査員の1人を務めていましたよ」
高木 「さすが流行作家、詳しいですね」
佐藤 「でも、そんな事に詳しいドミさんの年齢って一体・・・?」
平次 「佐藤刑事、死にとう無かったら、それ以上突っ込んだらあかんで!」



(16)「長い夜」に戻る。  (18)「小さな命」に続く。