angel達の楽園
by 月代奈哉様
〜14〜
「新蘭祭も2日目となりました。ここで、恒例のビンゴ大会を開こうと思います。」
2日目に、工藤学園内の物、工藤一家の私物を賞品として貰える、ビンゴ大会を毎年開いているのだ。参加資格は特に無い。帝丹や、東都もかなり居る。
「一番最初は・・・54!!」
どんどん廻していった。暫くすると、ビンゴとなる人物が出てきた。
「一番最初だな。欲しい物は?」
新一が問うと、中等部の生徒らしい彼は、欲しい物を告げた。
「・・・先輩の腕時計が、欲しいです・・・」
「俺の腕時計?いつものじゃなくて、財閥のだけど、良いのか?」
いつもは、別のブランドのだが、文化祭中は財閥のをしているようだ。
「はい。今、先輩モデルのヤツかなり値が張るし、品切れ続出で中々手に入らないんですよ・・・」
新一は、そんな後輩に、サイン入りの腕時計をプレゼントした。続々とビンゴになり、賞品をねだる。
「新一先輩のピアスが欲しいんですケド、駄目ですか?」
「あー・・・これは、駄目だな。」
蘭と2つに分けたピアスだったのである。
「じゃ、じゃぁ。朔也君のピアスは・・・?」
「構いませんよ。どうぞ。」
朔也のは、新一にねだって買って貰ったヤツだった。
「えー皆さん。そろそろビンゴは終了にしませんか?」
勝手にマイクを持った快斗が言った。まだ、ビンゴになっていない生徒から、ブーイングの嵐。
「まだ、全てが終わりとは言ってませんが?俺と平、元生徒会が駆使して作った、工藤財閥&会長に関する問題を○Xで答えて戴きましょう。」
今度は歓声が上がった。参加権があるのは、ビンゴ参加者でまだビンゴになっていない生徒。
「第1問!工藤財閥が20周年を迎えるのは来年の9月10日である?」
一斉に○へ行った。
『正解は、○や』
問題を出すのが、快斗で正解、不正解を見極めるのが平次だった。
「第2問。新一の誕生日は4月5日である?」
まばらに動く。
『正解は、Xや。工藤の誕生日は5月4日やな。』
「第3問。新一が蘭ちゃんにプロポッッ」
言い掛けたら、新一の蹴りが入った。言おうとしたのは『プロポーズしたのは、高2の秋である?』だ。ちなみに正解は、〇。
「気を取り直して、第3問。工藤財閥は、全47社である?」
これには、全員がXに行った。常識である。
『正解は、X。正確には知らんが、もっとあるわな。』
「第4問・・・」
と暫く続き、BEST5が揃った。彼等に賞品贈呈だ。
「お前等は、何が欲しいんや?」
『明日の打ち上げの参加権理が欲しいです!』
平次の問いに口を揃えて言った。
「だってさ、新一?」
快斗に言われる前に、通過証を渡した。これからばらまくが、特別である。
「では、これから通過証をばらまきますが、ハズレの存在も忘れずに。」
工藤一家5人が籠に入った、通過証をばらまき始めた。
「やった、取れた!!」
「くそっハズレだ!」
「きゃっこれ、ペアチケットよ!!」
「ペアチケットはたった10枚しか無いレアモノよ。」
ペアを拾った子に園子が、声を掛けた。
「先輩!?本当ですか!?」
「えぇ。蘭と一緒に私が作ったんだから。」
2人が楽しく話をしていると、呟く声が聞こえてきた。
「なんか、ハズレばっかりじゃねぇ?」
「だよな。いつも200なのに今年少ないよな。」
「今日は、100しか配ってないわ。明日に残りを配るつもりらしいわよ?」
後輩の会話に割り入る。
「じゃぁ、明日見にくれば貰えるかもしれないんですね?」
「そう言う事になるわね。新一君は、歓迎しないでしょうけど。」
蘭をあまり人目に晒したくないのだ。
「新一!明日この体育館何かに使うのか?」
「いや、使わねぇよ。時間短縮に今から、楽器下ろしとくか?」
先程のビンゴ大会の後片付けをしながらの話だ。
「あぁ。出来るなら、やろうぜ。平達にも手伝わせてよ。」
「OK。朔也は蘭達と帝丹に行っちまったから、呼びに行く。あのバカ携帯忘れてったんだせ?」
「了解。あの2人は、俺が探しとく。」
彼等は別方向に走り出して行く。
☆☆☆
帝丹大学・・・
「ねぇ、工藤さん。貴方工藤財閥とどんな関係な訳?」
ビンゴに参加した先輩に聞かれた。
「どんなって・・・私は、会長の秘書ってだけですけど。」
「秘書?本当に?」
「はい。」
疑り深い女だった。
「工藤財閥会長の秘書は、どんな人物がなるかご存じじゃないですよね。」
ついて来ていた朔菜が口を挟む。すると、
「どんな奴がなるっていうのよ!?」
「会長夫人がなります。兄の妻である義姉が秘書になるのは当然でしょう。」
「え・・・?」
ガラッ
タイミングが良いのか悪いのか。話の中心、新一が入ってきた。
「朔也。戻れ。」
「あ?何でだよ?」
朔也の口調は、兄と話すような口調では無かった。自分と同格と口をきくような・・・
「テメェ誰に向かって口きいてんだよ?」
「はいはい。すいませんでした。で、どのような御用でしょうか、会長?」
嫌味な喋り方である。
「明日の為に楽器を下ろすから、手伝え。」
「頼みじゃなくて強制かよ、兄貴。」
「ったりめーだろ。つーか、お前のドラムが主だっつの。」
彼は、半ばキレ気味だ。
「はい?」
『新一。まず謝る。ごめん。』
「は?何だよ、急に。」
『実は、階段で、お前がやる、ベースを落としちまってな。真っ二つになちゃって・・・』
to be countinued…….
|