angel達の楽園
by 月代奈哉様
〜17〜
「やってみなくちゃ分かんねぇよ!!」
いきなり殴りかかってきた獣共。が、警備部でトップ3に入る奴等が、新一を囲んでいた。
「うちの会長に手ェ出さないで貰えます?後始末が大変なんでね。」
「お前、守ってもらってんのかよ?ダッセー」
後始末が大変(何をするか分からない)だから、新一に喧嘩させないようにしているのにコイツ等ときたら。死にたいのか!?と思わず問いたくなる。
「それ以上言ったら、会長がキレんだろ!後始末やってくれる?」
「訳分かんねぇよ。ヘボ会長がキレたら、どうなるんだ?」
シュッ
「何、喧嘩売りたいの?」
顔面直撃寸前の所で安藤は、拳を止めた。もし、当たっていたら、タダでは済まないだろう。
「売りたいの。俺等の方が、強いし。」
「なめんじゃねぇよ!!関東最大S組前突っ込み隊長のあたしが、負ける人間なんてたかが知れてんだよ!!」
もう素のままである。新一は、一応安藤を嗜める。
「やめろ。客が居るし、こんな奴等に手ェ出す価値なんてねぇ。追い出しな。今後一切工藤関係の建物立ち入り禁止なんだしよ。」
口元は笑っているが、目が全然笑っていない。また、変なオーラが出ている。
「ッッ・・・畏まりました。」
告白した奴等全員が退場・・・ま、当然であるが。
「皆様、失礼致しました。うちの連中血の気が多くて・・・」
あんたもだ!と思わず突っ込みたくなる。
「ほな、次にいこか。朔也に質問や。お前は、なんや?」
「えーっと・・・さ、朔也君は、か、彼女居ないんですか?」
少し赤くなりながら、問う。制服を着ているので、工藤の生徒だと分かる。
「居ない。けど・・・」
「あ、悪いけど、朔也と結婚する子、決まってるからさ。告白なら、諦めてくれる?」
朔也が言い終わる前に、新一が続けた。しかも、爆弾発言である。
「はぁ!?勝手に決めんなよ!!つか、誰だよ、ソレ?」
「あら、朔也。言っちゃって良いの?貴方の愛しの彼女なんでしょ?」
今度は、優貴が。自分の事じゃない為、とことんからかう。
「3代目会長夫人になる人さ。20までには、結婚しろよ?」
「3代目?新吾じゃねぇの?まさか・・・?」
「多分、そのまさかだろうな。俺、繋ぎだし。」
「違うでしょ。凄い喧嘩して、条件付いたじゃない。5年間で、財閥の支社を倍に出来たら、朔也君に移るって。」
新一の言葉に、訂正を蘭が入れた。
「ば、倍ってあれをかよ・・・?幾つにしろって言いたい訳、あの親父は。」
「200。国内だけじゃ足りねぇから、海外にも建てまくり。失敗は1つも無い。」
もう呆れるしかない。膨大すぎる数なのだ。まぁ、新一と蘭なら、出来るハズだが。
「ちょっとした爆弾発言が出ましたが、回答が済んだようなので、次の方へ参りたいと思います。」
似たような質問だったのか質問者が、半減していた。次は、尚也への質問である。質問者はなんと、尚也の兄だった。
「何で、お前が最大責任者なんかになってんだ?」
「・・・成り行き。言い出したが俺ってだけ。」
本社移動に昨年なった、小関祐也と尚也は兄弟だった。両親を幼き頃に亡くした2人を優作が拾い、高卒まで面倒をみていたのだ。
「では、次に移りたいと思います。言っとくけど、告白なら、断わるからな。」
また、人数が減り数人残すのみとなった。
「工藤新一と、蘭の関係は、何?」
帝丹大の奴だろうこの男。あろう事か蘭を『呼び捨て』にした。新一や、園子を始め、工藤学園時代の友人達も固まっていた。そんな中、1人だけ行動をおこす人物がいた。
「ちょっと!私の娘を呼び捨てなんかにしないくれる!?」
「お義母様!?」「小母様!?」
蘭、園子等は、素直に驚いたが、新一達兄弟は、げんなりした顔で自分達の母親とその後ろに居る父親を見た。
「誰だよ、オバサン。」
「オバサンですって?失礼にも程があるわ!!私は、工藤有希子。工藤兄弟の母親よ。」
自分の息子等を指して、言う。当の本人達は、迷惑そうな顔をしていたが。
「蘭とは何の関係もないじゃん。娘とか言ったクセによ。」
「息子の嫁なんだから、娘に決まってるでしょ?何度も言うけど、蘭ちゃんを呼び捨てにしないでよ。」
「む、息子の嫁!?蘭、結婚してんの!?誰と?」
さすがに驚いたようである。まだ、『蘭』発言は止めてないが。
「だから、私の息子よ。まだ、分からない訳?あんたがさっきから、呼び捨てにしてた人は、工藤財閥2代目会長夫人なのよ?」
「工藤財閥会長夫人!?秘書じゃねぇの!?」
「うちのHPで調べてみなよ。ちなみにお前がタメ口で話してる方は、前会長夫人だからな。」
石原がやっと突っ込んでくれた。正常に動きだした理由は、電話がかかってきたからである。新一に取りつぐものだったが。
「知らねぇよ、んな事。HPで調べるんなら、借りるぜ。」
一言断ってから、繋いである新一のPCを触ろうとしたその時!!
「それに触るな!!」
新一が叫んだが、既に時遅し。男は、触ってしまった。その途端に、警報が鳴りだした。新一、蘭以外が触ると警報を鳴らすようにしていたのだ。そのまま工藤のメインコンピューターに繋がるからだった。
「チッ仕事増やしやがって。蘭、そっち頼む。」
蘭は、スグにネットワーク遮断解除に取り掛かり、新一は警報解除を始めた。が、大きな問題が生じた。それは・・・
「解除カードがねぇ・・・」
解除カードが無ければ、警報は止まらない。誰一人として持っている者は居なかった・・・
to be countinued…….
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