angel達の楽園



by 月代奈哉様



〜19〜



「あ、言い忘れてましたが、本物に見えても使えないチケットが殆どです。」

この爆弾発言に会場は、静まる。にっこり笑いながら、ヒントを告げる。

「この会場から出られてしまったら、資格はありません。ちなみに、チケットが微妙に厚いのが本物ですよ。」

このヒントを聞きチケットを持っている全員が、自分のを調べた。そして、約半分の者から、落胆の声が上がった。その中には、昨日文句を言っていた男子学生も居た。

『それでは、これでお開きにしたいと思います。皆様、来て頂き有難うございました。』

白馬が、勝手に終了を告げる。ハズレを引いてしまった者、取れなかった者、来賓達が帰っていった。

「お残りの皆さん、お時間と集合場所のお知らせです。現在、午後5時ですので、2時間後の7時に、各大学の正門前に集合とします。そこから、ご案内をさせて頂きますので。」



・・・東都大学正門前

「集まったようなので、出発します。」

東都の案内役は、勿論新一である。帝丹が蘭で、工藤が優貴。

「あれー?黒羽と服部は?チケットないから、無理なわけ?」

快斗、平次等カップルは、後から来るらしくここには居ない。彼等は、呼ばずとも来るが、彼女宛てに招待状を送ってある。

「いや、後から来る。あいつ等家知ってるし。」



  ☆☆☆



工藤財閥会長邸 本館


「皆様ようこそ、工藤家へ。お好きな所にお座り下さい。」

朔菜が出迎えだ。執事達は、既に帰宅している。残りたい者は、居るが。

「他は?」
「まだ。・・・あ、お義姉ちゃん到着みたい。優姉も居るかな?」

ぞろぞろと入ってきた、工藤学園一行は、固まって座り、間に新一や、蘭など7人の席を用意していた。
「お邪魔しまーす。工藤会長。」
「いつから、工藤会長なんて呼ぶようになったんだよ、気持ち悪ぃな・・・」

笑顔で言われ、苦々しい顔で返答した。東都組は、何故、仲が良い?と疑問符を浮かべていた。

「おい、工藤。何故に知り合い?」
「元クラスメートだからな、全員。」

新一は、簡潔に答え、本館から出て、着替えに向かった。10分程で戻ったのだが、何時の間にか平次と快斗がいた。

「お、お前等、どっから入ったんだよ?」
「隣からー。どうせ、入れてくんないだろ?」

しらっと答える。隣からとは、阿笠邸の隠し通路から入ったと言う事だ。

「当たり前だろ。招待してねぇし。つか、彼女達は?」

その問いには、2人共返答が無かった。まさか・・・!と床の扉を開け、阿笠邸へと向かった。

「和葉ちゃん、青子ちゃん。居るー?」
「あ、工藤君!ゴメンね。快斗達居たでしょう?」

案の定、和葉と青子が阿笠邸で紅茶を飲んでいた。

「あぁ、居たよ。博士も来るか?」

まだ、通路に半分体を入れたまま問う。
「そうしたいのじゃがのう。歩美君達が、来るはずなんじゃが・・・」

博士が言い掛けた時、

ピンポーン♪

チャイムが鳴った。

「博士ー!早くー!!」

歩美だった。新一も呆れ顔で、通路から出た。

「お前等も来んだろ?門から入れよ。」

博士等と玄関へ行き、出迎えた。工藤邸へ全員で、向かった。

「「「お邪魔しまぁーす!!」」」

少年探偵団の声が工藤邸に響く。その声に反応した蘭が、出てくる。

「皆、いらっしゃい。ゆっくりしていってね。」
「「「はーい!」」」

ドカドカとリビングに上がる。和葉達も一緒に入ったので、男共の視線を釘付けにした。

「なあなあ、あの子達可愛いよな。お前と一緒に舞台出てた子だろ。名前知ってんの?」

新一に東都大のメンバーが絡んでくる。すると、新一は、きっぱりと告げる。

「知ってるけど、あの2人服部と快斗の彼女だから。やめた方が良いぜ?」

正確には、『妻』だが、教える必要は無い。

「えぇー!?あいつ等彼女居たのかよ!?」

案の定、絶叫した。周囲の人間の視線が集まってしまったので、バツの悪そうな顔で口を閉じた。しかし、誰に彼女が居るのか気になった様で、集まってきた。

「それ、誰の話や?」

ニコニコの笑顔で平次&快斗も寄ってくる。新一は、さっさと逃げた。

「ちょっ工藤!逃げんなよ!!俺を置いてくな!」
「嫌だ。あいつ等の相手疲れんだよ。頑張れ。」

相変わらず、冷たい。まぁ、彼の場合『蘭』以外の人に優しくするなど、ありえない行為である。本当の笑みを見せるのも彼女だけなのだから。

「えーっと、誰でもないからッッ」

苦しい言い訳?をし、話を打ち切る。今思い出したかのように学園時代の友人が、新一に話し掛ける。
※蘭と紛らわしいので下の名前で呼ぶ事にしている。

「あ、新一。あのさ、他に客とか来ねぇの?」
「多分、来るぜ。つか、招かざる客が今来たみたいだな。」

新一が言った丁度その時、チャイムが鳴った。

ピンポーン♪

「・・・はい。」

誰だか予想が付いているので、とても嫌そうな顔でインターホンに応じる。

『あ、工藤君?私よ、内田麻美。』
「(・・・やっぱりな)麻美さん。招いた覚えないのですが・・・」



to be countinued…….





〜18〜に戻る。  〜20〜に続く。