angel達の楽園
by 月代奈哉様
〜2〜
「ヤバッ今日会議だったッ」
今起きだしたばかりの新一は、物凄いスピードで屋敷内を走り回り、食堂でトーストを受け取り、また凄い速さで学園へ向かった。いつも起こしてくれる蘭は別の仕事の為、先に行った。
「悪ぃ。遅くなった。」
反省してるようには見えないが。
「いつもの事だから、いい。結果報告な。サイン宜しく。」
これもいつもの光景だ。
ここは3年A組。生徒会メンバー全員のクラスだ。
「兄上、お久しぶりです。」朔也
高等部と中等部の制服を着た3人の生徒が新一に話し掛けた。
「優貴に朔也、朔菜。お前等何時帰国したんだ?」
「昨夜です。お兄様。」朔菜
さらりと述べた。
※優貴(高1)朔也、朔菜(中2の双子)
「今朝は居なかったような・・・?」
「お兄様が本館の食堂に入られなかったからお会い出来なかっただけです。」優貴
そういえばの話である。
「どうでも良いけど、兄上って言うなよ、朔也。優貴と朔菜はお兄様はヤメロ。鳥肌が立つ。」
良い気はしないのか?
「実は俺も鳥肌が。」
朔也・・・ゴメンよ。。by月白
「んで?用件は?簡潔に言え。」
「父さんが兄貴のとこで修業してこいって追い出した。」
「でもね。お父さんは、転校届けくれなかったの。お兄ちゃんはさっさと行っちゃうし。正式な転校届け書いてよ。」
は、ははは。優作なら、やりそう。
「出せよ。紙。」
妹と弟の分を書いたりと結構優しいお兄様ではないか。
「あ、義姉貴ーッッ」
「皆ぁ。久しぶりねぇ。元気だった?」
「うん。お義姉も元気そうだね。良かったぁ。」
「本当。何かあったら、どうしようかと思ってたんだよ?」
無邪気に話す。
「どういう意味だよ・・・?おい。」
な、なんか怖い。
「お兄ちゃんが怖いから戻るね。バイバイ。」
自分のクラスへ戻った。
「可愛いよなぁ。優貴ちゃんと朔菜ちゃん。」
クラスメイトの戯言だ。
「どこが。」
見慣れている兄貴は冷たい。まぁ確かに2人共可愛いが。
「お前んトコ家系図見たいな、俺。写真があったら、良いな。」
「はぁ?んなもん見て何になるワケ?」
「美男美女が揃ってんだろ?見てえよ。」
私も見てみたいものである。が無理だろう。
「俺が見た事ねぇのに、人に見せられるワケねぇだろ?」
ごもっともです。
ある日の事。
「兄貴、仙台支社が欲しいッッ」朔也
「あたしは、那覇!」優
「あたしは、水戸!」朔菜
いきなり妹達に言われた新一兄様。(各都道府県に1つずつあり、他の店などの管理を行なっている。)
「仙台、那覇に水戸?良いけど。」
新一は、各支社に名義変更連絡をはじめた。那覇、水戸共に変えたが仙台は・・・?
『ハイ、工藤財閥仙台支社。用件は簡潔かつ手短に。』
不機嫌な男の声だった。工藤のイメージダウンに繋がりそうだ。
「仙台支社長に代われ。」
『はぁ?見ず知らずの奴に支社長がでる必要なんてねぇよ。』
電話の相手が新一だと気付いてない様子。
「良いから、早くしろよ。川崎さん居るだろ?」
※川崎・・・仙台支社長
『馴れ馴れしいんだよ。誰だテメェ。』
「人に名前聞く前に名乗んのが普通だろうが。」
『俺は明石だ。』
相手の名前を聞くと直ぐに電話を切った。
「朔也、仙台は止めろ。明日仙台行って、明石の野郎クビにしてやる!」
何事も実行派な彼は翌朝仙台支社に向かった。
「明石ってどいつだ?」
近くに居た奴に聞く。
「電話交換手ですが、明石が何か・・・?」
「気にしなくて良いって。石原、行くぞ。」
※石原・・・新一のお付きだ。
「ハイ。」
明石が居る部屋。(交換手待機部屋)
「明石さん、荷物まとめて下さい。」
いきなり言った。
「は?本社に行けるんですか?」
顔を見れば新一と分かるようだ。
「何寝呆けた事言ってるんですか。クビです。さっさと此処から出てって下さい。」
サラリというのは怖い。
「ちょ、ちょっと待って下さい。何故ですか?」
「昨日、僕が川崎さんに代わるように言った電話覚えてますか?あの対応じゃ工藤のイメージダウンに繋がります。」
思い出したらしく、真っ青になった。
「だ、だからって!」
「口答えは無しです。貴方はクビです。」
結局出ていった。というより、オーラが怖かった。
こんな風にクビするのは当たり前。社員の1人2人、減っても気にするほどじゃない。と言うか、1社位潰れても、気にならないぐらい大きな会社である。
翌朝・・・
「新一様、有希子様がお見えになられて新一様を呼べと言われてきました。」
「母さんが?帰ってきたのか・・・」
授業を抜け出し、応接室へ行く。そこで新一が見たものとは・・・?
to be countinued…….
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