angel達の楽園
by 月代奈哉様
〜3〜
応接室で新一が見たものそれは・・・?
ソファーに悠々と座っている有希子だった。
「新一、蘭ちゃんと一緒に、蘭楓学院に1ヵ月だけ行かない?理事長が煩いのよ。」
「蘭楓?・・・あぁ父さんが創ったアレか。一応名義は俺だったな。」
「そうよ。ね、お願い。行って来てよ。」
「やだね。勝手に財閥を人に押しつけて海外に逃げた奴の言うことなんか聞きたかねぇよ。」
根に持っていたらしい。
「逃げた?海外進出よ?良い事じゃない。」
「よく言うよ。海外支社も俺名義にしたくせに。知ってんだぜ?向こうが直接挨拶に来たからな。」
「う、嘘・・・。」
さすがに何も言えない。
「行かせるんなら、優貴か朔也か朔菜にすれば?俺は行かねぇからな。」
「だってね?新一を呼んでるのよ?彼方(あちら)さんは。」
嘘が出てくるようだ。
「本当か確認しようか?バレバレ。」
「もうッッ行ってくれたって良いじゃないッッ」
逆ギレである。
「そうだな。条件付きなら行ってやっても良いケド?」
条件
1、視察にする。つまり、クビにする人が居るか居ないかの確認。
2、期間は3週間。
3、お付きは付いて来ない事。
「・・・分かったわ。呑むわよ、その条件。」
「OK。明日から行こうか?」
態度がかなり変わる。
「そうね。明日から行ってちょうだい。」
「視察だって事、黙っとけよ?」
「はいはい。」
蘭には本当の事を話し、来てもらう事になる。
蘭楓学院・・・
「今日から、3週間だけこのクラスで過ごす事となった、工藤新一君と毛利蘭さんだ。」
「「宜しくお願いします。」」
工藤財閥の跡取り&その婚約者って事は隠したいらしい。
「宜しく〜!!」
蘭楓も一応金持ちの学校だが、工藤学園ほどじゃない。ので、差別が無い。
「工藤君。俺はこのクラスの委員長。分からない事あったら、言えよ?」
「どうも。」
ここでもクールな新一君を演じるようだ。
「勿論、毛利さんも。」
軽く会釈だ。
休憩時間には、新一の周りに人集りが。
「何で3週間しか居ないの?」
「ちょっと事情があってね。」
そんな話をしてると、新一の携帯がなった。
「ハイ。」
『新一様〜!!何で私を置いてくのですか!?』
「便利だけど、何かお前邪魔。」
『・・・つまり、クビって事ですか?』
「違う、違う。こういう時に居て欲しく無いだけ。本社で留守番してろよ。」
『分かりました。失礼しました。』
「じゃぁな。」
石原だったようだ。
「工藤君って、何やってるの?」
「何も?」
言いたくなかった。
そんなこんなで3日たったある日、休憩時間に新一の携帯が鳴った。
♪〜 ♪〜 ♪〜
『新一様ぁ!!大変です!!』
「あぁ?何があったんだよ?」
『それが、シオン王子とカノン王女が見えていて、新一様を出せとおっしゃってまして。居ないと言ったら、何処に居るか聞いてきてまして。』
「シオンとカノンがか!?で、何言った!?」
切羽つまっている。それもそのハズ。シオンとカノンは、工藤財閥と仲の良いある王国の王子と王女なのだ。
『蘭楓学院におられると・・・。それでヘリで出発してしまって。石原様と新一様達の元へ、です。』
「・・・石原も一緒なんだな?なら、待つ。着き次第、本社にトンボ帰りするから。横浜支社に連絡して、車まわすように言え。俺は、石原と先にヘリで帰るからな。」
『ハッ畏まりました。』
事態は最悪かつ、かなり疲れる様な事である。
ガラガラ
「ん?・・・新一と蘭ちゃん、か?」
「あれ?祐兄?」
入ってきた教師は幼なじみだった。
「やっぱり。このクラスだったワケ。いつ本社に帰るんだ?」
「後少ししたら、戻る。それでさ、俺等ん荷物を学園宛に送ってくんねぇ?」
殆ど荷造りは終わっていた。
「はいはい。坊っちゃんは相変わらず人使いが荒いなぁ。」
「坊っちゃん言うな。」
蘭が黙って2人のやり取りを聞いていると、ヘリの音が聞こえてきた。
「来たな。」
新一が呟くの同時に窓から、2人飛び込んできた。
「ラン!!会いたかったよ!!」
「カ、カノン。」
いきなり、蘭にカノンは抱きつく。
「おい、シンイチ。本社に居ないと困んだけど。」
ちょっと機嫌がよろしく無い様で。
「悪い。シオン、また悪いんだけど、本社に戻んねぇ?」
「はぁ?少し位シンイチの学校みたいんだけど。でもさ、しけてんなぁ。此処。本当にシンイチの学校?」
周りを見て一言。
「違うから言ってんだろ?本社の近くにある学園が俺の通うトコ。此処は父さんがなんとなく創った学院なワケ。そろそろ改築どきか。」
「シンイチ、戻るんなら早くしよう?ウチ、早くみたい。」
カノンが痺れを切らす。
「車まわしてあるから。蘭と先に行ってろ。」
「新一は?一緒に来ないの?」
蘭が聞く。
「あぁ。ヘリで先に着くようにするから。」
ふぅん。と切り返した3人は下へ行き、車に乗って出発した。
「新一、帰るって言うけどさ。視察は?」
「終わりで良い。クビが1人、他支社に2人飛ばし、本社に2人移動だな。」
ちゃんと考えていたようだ。
「本社!?良いなぁ。誰?」
to be countinued…….
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