angel達の楽園



by 月代奈哉様



〜4〜



「副理事と祐兄。」

新一は、ニヤッと笑って言った。

「俺!?サン・・・じゃねぇ。有難うございます。新一様。」

丁寧な言葉になる。

「祐兄に様付けは気持ち悪ぃ。。」

はっと我に返ったクラスメートが問う。

「先生、何で工藤君に敬語を使うんですか?」
「この中に特待生居るか?」

1人、手を挙げた。

「じゃぁ、お前は新一の稼ぎでこの学院に通ってるんだ。意味分かるか?」
「全然・・・あ!!まさか!?」
「そのまさか。新一はこの学院の創立者工藤優作の子供。工藤財閥の跡取り息子だ。」

皆はとても驚き、口をぱくぱくさせていた。。

「あ、石原が上で待ってるし、早く学園に戻んねぇと。じゃ、明日支社宛てにFAX送るから。」

そう言うと窓から、飛び降りてしまった。丁度ヘリが高度を上げたところで、新一を上手く拾った。



  ☆☆☆



工藤学園・・・


「新一が帰ってくる!?」

連絡を受けた快斗は驚いた。平次も、

「どういうこっちゃ?説明しいや!!」

新一が居ないから、好き放題だったのに、急に帰って来られると困るのだ。

『シオンとカノンが来たんだ。仕方ねぇよ。。』

それだけで電話は切られた。

ヘリの中では大変な事になっていた。先程、シオンが電話で、ある事を頼んできたからだ。



学園に戻ってきた新一は、緊急の生徒会、職員会議を開いた。

「急に帰ったと思ったら今度は会議ってなんやねん!?」
「それに蘭ちゃんはどうしたんだよ!?」

新一が来て早々2人が突っ掛かってきた。

「シオン王子とカノン王女が今日から、1ヵ月、うちに通う。2人は3Aに入るから、無礼の無いように。以上だ。」

教職員は真っ青な顔で頷く。快斗達は、訳が分からない。

「シオンとカノンって誰?」
「うちの海外最大の取引相手の王国の王子と王女。これで、次の取引がパァになるかもしれねぇな。」

重大な事なのだが、あまり気にしてないように感じた。
これで取り敢えずは解散だが、10分後に講堂に全生徒(高等部)が集まり、集会が開かれる。

「シオン王子とカノン王女です。2人は3Aに入りますので、皆さん仲良くしましょう。」

仲良く=取引だ。



  ☆☆☆



3A・・・


「シンイチ、俺聞いてないッッ」
「何を?」

とぼける新一にシオンは続けた。

「カノンは16だから、ユウキと同じじゃねぇ?」
「あぁ。それか。蘭と一緒が良いって言うし、カノンの学力なら、このクラスでも大丈夫だろ?」

あっさりと言う新一にシオンはなおも食らい付く。

「そんなんで良いのかよ!?シンイチッッ」
「あぁ。」

意志が変わらない新一に言っても無駄だとやっと分かったシオンは取り敢えず、言い争い(?)を止めた。



  ☆☆☆



昼・・・


「お前等は昼、どうする?食堂行くか?」
「シンイチ達は?」
「俺等は・・・別に・・・。」

蘭の手作り愛情弁当があるから、いいと素直に言ったら良いのに。

「じゃぁ、食堂行こうかな。」
「OK」



  ☆☆☆



そして、食堂・・・


「おばちゃん、今日のお薦めは?」

新一の問いに、

「今日は、Aランチの焼き魚定食・・・ってあれ?珍しいね。新ちゃんが来るなんて。」

※金持ちなのに意外と庶民のモノ食べてるなんて突っ込まないで下さい。

「あぁ。滅多に来ないし、食った事も無いんじゃね?」
「そう言えば無いね。一昨年からは、お弁当作って貰ってるし、小中学は本社のシェフが作ったの食べてたわね。」

今は、妹達がシェフが作ったのを食べている。

「そうそう。此処で食うって言ったのに、必ず居たな。」
「あ、そうだねぇ。新ちゃんが来るぴったり10分前に来てたね。」

雑談していると、料理が出来た。

「じゃぁ、シオン、カノン。俺行くから。」

さっさと愛しの彼女の元へ行ってしまった。




その後も、順調に事は進みシオンとカノンは祖国に帰った。









「ちょっと新一。来てよ。」

ある日新一は、有希子に呼ばれ、生徒会室兼応接室に行った。

「毛利さん?」

其処には蘭の母親の英理が居た。

「久しぶりね、新一君。」
「あ、どうも。」

新一は幼い頃から、英理が苦手だった。

「蘭の事で話があるの。今は婚約って形になってるわよね?」
「はい。」
「式は成人式の後でって話になってるじゃない。それを早めてくれないかしら?出来れば3月辺りに。」

改まって言うので何かと思っていた新一は拍子抜けしてしまうが、なんとか持ちこたえ、

「構いませんが、何故・・・?」
「ほら、婚約の話知ってる人が限られているでしょう?だから、色々な財閥の後継ぎから、求婚されてて・・・」
「今までは蘭ちゃんの耳に入る前に止めてたんだけど、もう私の力じゃどうにもならないのよ。」

つまり、新一と正式に結婚すれば、男は寄らないだろう。と言う話である。

「分かりました。本人には?」
「新一君から、伝えてくれるかしら?」
「はい。あ、式場から、全て手配しますんで、決まり次第連絡します。」

何か言いたげな母親を残し、その場を去った。




to be countinued…….




〜3〜に戻る。  〜5〜に続く。