angel達の楽園
by 月代奈哉様
〜7〜
「・・・工藤って財閥の会長なのか?」
友の疑問には彼等が返答する。
「そうやで。日本二大財閥の片割れ、工藤財閥の会長やねん。」
「二大?片割れって何処だ?」
それには、快斗が、園子を指して言う。
「あの、茶髪の子が会長をやる『鈴木財閥』。工藤と鈴木は仲が良くてな。どっちに喧嘩を売ったら、片方がそこを潰すぜ?」
そんな彼に5人が、
「ちょっと、黒羽君?うちの信用を無くすような発言は止めてくれる?」
園子に続き新一兄妹弟が・・・
「うちは潰した事ねぇケド?」新一
「そうそう。知らない間に止めただけ。」優貴
「俺等は何も言ってねぇし。うちや、鈴木財閥に喧嘩売ったのが周りにバレて、信用を失っただけだぜ、快兄?」朔也
「てか、うちを敵にした時点で終わりが決まったようなもんだし。」
朔菜
こんな時は一致団結な彼等。これで試合再開かと思いきや、車のエンジン音が聞こえてきた。その音に彼等は敏感に反応した。
「ん?この独特の不等長なアイドリング音・・・」朔也
「このレスポンスのいい噴け上がりは水平対向エンジン!」優貴
「こいつを積んでんのは、ワーゲン、スバルとあるが、多分これは、あいつ等の愛車のポルシェだな・・・」新一
彼等の言葉を待ってたかのように、正門前に1台、ポルシェが止まった。出て来たのは勿論・・・
「やっほー。優貴、朔也、朔菜!!・・・新一と蘭ちゃん!?」
有希子だ。長男とその嫁の存在に驚く。東都と帝丹の友人達は、事の事態に付いていけない。
「何しに来た?」
新一は、不機嫌顔&不機嫌声で両親に問う。
「久しぶりに会った親に言う第一声がそれとはね。ヒドイんじゃないか、新一?」
「何しに来た?」
繰り返し問う。
「明後日、パーティーをこっちでやるのよ。優作の小説が映画化した記念なのよ。」
「へぇ。やるのは構わねぇけど、俺は出席しねぇからな。」
有希子は・・・
「別に良いわよ。」
参加しなさいと言うと思ったのに予想外である。
「ただ、ホテルCONANの第一パーティー場を借りるが良いかね?」
米花のど真ん中に立つ、巨大なホテルがCONANである。
「勝手にしろ。」
あまり気にしないようだ。
明後日 ホテルCONAN・・・
「優作くん、おめでとう。」
財閥業界の友人達も呼んでいた。
「有難う。」
沢山のボーイ、メイドが居たが、見知った顔が数人居るようだ。
「お飲物をどうぞ〜」
よ〜く見ると、蘭に似ている。
「あ、こっちに一つ、良いですか?」
「はい、どうぞ〜」
ニッコリと笑顔で飲み物を渡すのは新一!?あっちには、優貴や、朔也に朔菜が!
実は、昨日。彼等は・・・
「出席しなくて良いから、ボーイ、メイドとして働いて頂戴。」
蘭を除いた4人に言ったのだ。
「「「「はぁ?」」」」
スタッフが、足りていない訳ではない。
「出るか、働くかのどっちかよ。」
と理由は分からないが言われた為、仕方なく働いているのだった。蘭はやらなくて良いのだが、新一がやるなら。と、一緒に。
「新一様、もう結構ですよ?」
必死で言うが、笑うだけで接客は止めなかった。
「すいませ〜ん。良いですか?」
「あ、は〜い。」
ニッコリ笑顔で対応する。
「あの彼、格好良くない?」
「だよね〜あの彼も格好良よくない?」
新一と朔也を指して話している。
「ねぇ、君。彼氏とか居るの〜?」
蘭は男にナンパされていた。が、他メイド達が
「この方は、我が財閥の会長夫人ですから!」
と蹴散らす。
取り敢えずパーティーは、終わりを告げる。
「母さん、何故俺等を働かすんだよ!?」
終わった直後に朔也が突っ掛かる。
「だって、いつも上に居るでしょ?たまには、下働きの気分も味あわないとね。」
優作等がやっとロスに帰ったある日・・・
「ね、ねぇ、新一?話があるんだけど・・・」
蘭が遠慮がちに話し掛けてきた。
「ん?どうした?」
「わ、私、赤ちゃんが出来たみたいなの・・・」
新一は、数秒ほど行動停止した。
「・・・マジ?」
「うん・・・」
再度確認すると、顔を輝かせ、喜んだ。
「本当に本当なんだな!?やったじゃん!」
「まだ男か女かなんて分かんないけど、双子か三つ子だって言ってた。」
密かに病院に行ってたようだ。
「マジで?俺、3人が良いなぁ。」
いつものクールな顔が彼の顔から、消えていた。
「そうだね!・・・あと、大学どうしよう・・・」
蘭の心配はこれだった。
「俺から、話しとくから大丈夫。蘭は気にすんなよ。」
工藤財閥の会長夫人が在学していて、その彼女の親友が鈴木の会長。彼女も在学中と来て、工藤の会長が頼みをよこしてくる。それを断る大学が何処に居る?ってな訳で、蘭の事は話がさっさと付いた。
to be countinued…….
|