angel達の楽園
by 月代奈哉様
〜8〜
10月上旬、紅葉が見頃となった今日。工藤財閥に跡取りが3人、生まれた。
「蘭。よく頑張ったわね。」
英理が、出産直後の蘭に言った。
「新一は・・・?」
「外に居るわ。色んな所に報告してるみたいよ。」
快斗や、平次、その彼女など親しい人に、だ。
「そう。」
ガチャッ
噂をすればなんとやらと言うヤツか、新一がやってきた。
「じゃぁ、私は行くわね。」
「お母さん有難う。」
英理に向かって声を掛けた後、新一の方を向く。
「蘭、ごめんな。中に入れてくれなかったんだ。男が見ると、倒れるからって。」
苦笑いしながら、言った。
「新一は大丈夫よね?」
「ったり前だろ?俺を誰だと思ってんだよ?」
軽く談笑したのち本題に入る。
「コイツ等の名前だけどさ・・・」
「私、この子に付けたいな。」
男の子を見て言う。
「良いよ。俺、こいつ等に付ける。」
「実はね、もう考えてあるの。」
天井に視線を変え、言った蘭に対し新一も・・・
「ハハッ俺も。」
「なんだ、新一も?この子、『新吾』って名前にしたいな。」
「俺は、『有蘭(ユラ)』と『理優』かな。」
自分達と親の名を混ぜただけである。
「決まり、よね。」
「そうだな。」
あっさりと決まっていった。
一週間後、蘭は退院し、後一ヵ月で、大学に戻る予定である。
「なぁ、工藤。うちの文化祭ってさ、向かいの帝丹大と、隣の工藤学園と同じ日にやってるだろ?」
彼等の友人、小関尚也(オゼキナオヤ)が言った。
「あぁ。」
「どうせなら、合同にすりゃ良いのにな〜。」
「あ!良いな、それ!」
傍で話を聞いていた快斗が、話にのる。
「だろ?理事に話し行ってくる!」
彼は勝手に決め、理事の元に行ってしまった。
「快斗ぉ〜!?人の仕事増やしやがって!」
「悪い。俺も手伝うから!機嫌直せって。」
機嫌取りをしたが、新一の機嫌は直りそうに無い。
「な〜。俺等が、工藤と帝丹に話付けたら、良いってよ!だから、工藤。良いか?」
「俺は参加しねぇから、別に良いケド。」
快斗と平次にやらせるようだ。
「マジ!?サンキュー!帝丹にも行かなきゃなんねぇし、お前等も来ない?」
新一、快斗、平次を見て言う。
「しゃぁないなぁ・・・」
最初にのったのは、平次だ。
「ったく。ホラ、新一、行くぞ。」
「・・・あぁ。」
快斗達は、愛しの奥様に会いに行くのだ。蘭が居ないので、新一は、あまり行きたくないようだ。
帝丹大学・・・
何時の間にか新一は、スーツに着替えて居た。
「おい、工藤。何時着替えたんだよ?」
「さっき。」
相変わらず冷たい。勝手に歩いて行く新一に、尚也は声を掛ける。
「どこ行くんだよ?」
「理事長室。当たり前だろ?」
新一と帝丹大の理事長は、仲がそれなりに良い。
コンコン
「失礼します。」
軽くノックをし、入って行く。
「く、工藤さん!?何故此処に・・・?」
彼は、新一の登場にかなり、驚いていた。
「今日は、うちと東都大との合同文化祭のお誘いをと、思いまして。如何ですか?」
いきなりである。しかも、誘っているのが、工藤学園だ!ぽい。
「は?」
尚也を指して、言う。
「彼がですね、同じ日に文化祭をやるのなら、合同の方が楽しめるだろうと言うので、うちがのったんです。如何ですか?」
正確には、快斗がのったのだが。
「工藤さんとやれるなら、喜んで。宜しくお願いします。」
理由が分かると、即答した。
「では、宜しくお願いします。看板の方は・・・」
「うちで作らせて頂戴。新一君?」
「断る。」
ノックもせずに、入ってきたのは園子だった。新一は、その彼女の申し出をあっさりと、断った。
「だ、誰?」
尚也だけが園子を知らない。
「あら。初めまして。鈴木財閥の鈴木園子よ。」
「は、初めまして。小関尚也です。」
鈴木財閥と聞き、少々焦ったようだ。
「それより、新一君。断るって何?あんただけで決めて良い訳?うちの理事長や、そっちの理事長はとか。」
「私は別に・・・」
金が掛から無くて、良いとしか思わないようだ。
「看板なんて、金喰うだけだし、OK貰ってるし。うちで作る。」
「工藤が作るより、うちで作った方が良いわよ。」
埒があかないので、
「片面を鈴木、片面を工藤で作りゃ良いじゃん。はい、決定。」
勝手に決めてしまったが、2人共、まぁ良いや、と諦めた。
「理事長、我が校の代表ですが、私が決めても宜しいでしょうか?」
「あぁ、構わんよ。」
多分、あのメンバーだろう。今、蘭は来てないが来たら、無理の無いように巻き込むのだ。
「園子、明日の午前10時にうちで役員会議な。では、これで。」
新一は、勝手に決め、快斗達と戻る。
翌日・・・
「小関、快斗、服部。行くぞ?」
一コマ終わると、新一は、言った。
「「「へっ?」」」
「役員会議だろーが。東都の代表は、お前等だってさ。」
理事長に、頼んでおいたのだ。
「ったく。兄貴の馬鹿ッッ何で勝手に決めんのよッッ」
優貴達は、かなり、怒っていた。
「悪かったな。馬鹿な兄貴でよ。」
to be countinued…….
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